子供時代(夢主) ページ5
100hit御礼！ありがとうございます！
Aside
子供の頃。私は大半を姐さんの所で育った。
その頃は身長も普通くらいだった中也と一緒に。
今思えば、大事にされていたんだと思う。
それがよく分かったのは12の時だ。異能力の制御ができるようになり、初めて仕事で首領室にいった時。
＿＿＿傷だらけの太宰に出会った。
驚いた。あのロリコン首領が男の子を近くに置いておくなんて。
私はまだ許容範囲らしく、たまにフリフリのドレスを着せられる為に首領室に呼ばれていたが、その時にも太宰はいなかった。
後で知った。Qのストッパーとしていつも地下牢のQのそばに居たと。
折れた足や、痛々しい包帯は、狂った人たちに食らったのかもしれない。
何よりも、赤く光る目に惹かれた。
何もかもを超越したかのような目。その奥には、彼の深い闇が見えるような気がした。
その頃から、私が戦場に向かうことも増え、《後片付け》の仕事も多く増えた。
同じ後方支援の異能として、よく太宰と後ろの方で置き去りにされることがあった。13歳位の時だろうか。
その時から、太宰は貼り付けたような微笑を浮かべるようになっていた。
『あーあ、暇ね。中也の異能があれば直ぐなのに。』
余りの暇加減に私が呟くと、太宰は少しだけ反応した。
「中也…って、姐さんの近くにいるチビ君の事？」
＿＿この時、太宰は163cm、中也は151cmだった＿＿
『そうだよ。まだ姐さんのロックが外れていないから、当分戦場には出てこないだろうけどね。』
つまらなさそうに私が言うと、太宰は小さく呟いた。
「大事にされているなんて、羨ましいよ。」
『え？』
思わず聞き返した。いつもの彼からは、あまりに想像し難いか細い声だった。
しかし彼は何も無かったかのようにあの笑みを深めると、いつもの調子で言った。
「さぁ、もうそろそろ終わるね。Aの出番だ。」
そう言うと太宰は戦場から距離を取り始める。こうなると聞き返すタイミングは無くなってしまう。
仕方なく私は敵のいたはずだったボロボロのアジトの片付けを始めた。
気味の悪くて、私の周りにいつも溢れている血の様に赤い月が、ガラスなど早々に弾け飛んだ窓枠から嘲笑うかのように死体を照らしていた。
---------ｷﾘﾄﾘ線--------
100hitごとに子供時代書いていこうと思います
…頑張ります！
byそら豆
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そら豆(プロフ) - 千風さん» 本当にお前優しいなおい。ありがとう。3作目楽しみにしてるぜ。 (2018年8月28日 7時) (
レス) id: a1dcc5c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
千風(プロフ) - 有川シリーズ三作目の下書きにあたりコレ読み返して普通に泣く千風。どうしよう、壁が高い(( (2018年8月28日 1時) (レス) id: d4838ee308 (このIDを非表示/違反報告)
そら豆(プロフ) - 千風さん» 有難う！で、これは他の方にも言えるんだけど、リンクはちゃんと矢印の下にありますw見えにくくって申し訳ない… (2018年5月29日 7時) (レス) id: a1dcc5c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
そら豆(プロフ) - 千風さん» なんだその略はw「ブツヨウ」か？次はあおあおだなw (2018年5月29日 7時) (レス) id: a1dcc5c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
千風(プロフ) - P.S.実はこの小説を『物幼』と自分の中で略していた私を赦せ。 (2018年5月29日 1時) (レス) id: d4838ee308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空豆火月(そら豆) | 作成日時：2017年3月25日 18時
