物騒な幼馴染みとの日常と恋心

朝の日常 ページ3

『ふあ〜あ…』

7時過ぎのポートマフィア執務室 やり損ねた各自の書類を片付けていた。


中也「朝から眠そうな声出すンじゃねェよ」


『だって昨日は書類溜まっててさぁ…』


中也「しょうがねぇだろ。あの青鯖野郎、仕事の《し》の字もやりゃしねェ」


ぐっと中也が拳を握りしめると、手に持っていた安物のボールペンがポッキリ折れた。

＿＿なんて物騒な。


『で、噂の太宰は？』


中也「さァな。どうせやれ心中だ、入水だ、だの言ってんだろ。気にするだけ無駄だ。」


…中也の太宰に対する扱いも大概だと思う。


『でもね！今日はちょっと面白い仕事がある！』


中也「？…ああ。どっかのチビ組織の壊滅だろ？」


『そう！どーせ弱いけどね。なまった体は起きるでしょ！』


中也「最近書類ばっかだしなぁ。久々に暴れてやっか！」


『だね！やろやろ！！』


太宰「でもその前に2人とも事務仕事ね。まだこんなに溜まってるじゃない。そんなんじゃ楽しい仕事も許可出せないよ。」


二人してテンションが上がっている時に、太宰が帰ってきた。
恐らく入水から帰ってきたのだろう。フワフワの髪が少し濡れていた。


それよりもAと中也には許し難い点があった。


《まだこんなに溜まってるじゃない》…だと…？


太宰「あれ？2人ともなんで固まってるの？おーい」


中也「『て…』」


太宰「て？」


中也「『手前のせいで事務仕事まだやってんだよ！！！！』」


その後、中也とAの怒りによって、太宰の残業＋徹夜は確定した。


中也とAの余った怒りは、例のチビ組織にぶつけられた。

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