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幽霊 四十八人 ページ4

羽衣狐「晴明!?晴明なの!?
 晴明…待ちわびたぞ!」

顔をほころばせ喜ぶさまは母の顔。
Aは内心複雑な心境を抱え、大きな妖気へ無意識に睨んでいた。

夜リ「まだ…話は終わってねぇ…」

羽衣狐「闘い(余興)終幕(しまい)だ。
 我々の闘いなど晴明の誕生前夜の盛大な余興にすぎないのだから…」

割れた赤子の破片が雨のように降る。

羽衣狐「長かった…千年の記憶がよみがえる……」

破片には羽衣狐の記憶がうつり込み、見ることができた。

羽衣狐「何度も何度も晴明を思い、転生を繰り返した。
 そのたびに望みは何度も断たれた……。
 400年前、お前たちさえいなければ!晴明にもっと早く会えたのじゃ!!」

羽衣狐は尾でリクオを攻撃する。

Aはただただその映像に見入っていた。

その記憶を見る限り、全て最後は何者かに殺されているのだ。

あぁ、くだらない。

羽衣狐のやっていることも、

自分のやっていることも…

それでも……

「“約束”だから……」

羽衣狐が太刀でリクオに止めを刺そうとしたとき、それは映った。

少年が右腕を真っ赤に染め女性を泣きながら抱えているのが――

女性の胸を右腕で突き刺す少年の姿――

少年を抱きしめる女性の姿。

どれも女性の顔は黒く塗りつぶされていた。

羽衣狐「ううううううう!!!!!」

羽衣狐は頭を抱える。

妖1「何だアレ!」

妖2「一体誰の記憶だ!?」

誰もが困惑する中ゆらが破軍を発動し、ソレは羽衣狐に絡みつく。

狂骨「羽衣狐さまぁあああ!!!」

倒れていたはずのリクオは起き上がっていて、羽衣狐に向かって振りかぶる。

「また、同じところに傷ができちゃうや……」

間に入って羽衣狐を後ろに押せば、リクオの一太刀がAに振り下ろされた。


紅が空を舞う。


羽衣狐「やや…子……?」

妾がそれを見たのは、これが2回目だった。

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uka8502(プロフ) - 終わり?!もっと続きみたい!! (2020年7月23日 6時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
nanohana1448(プロフ) - これで完結なんてもったいないです!続きないんですか? (2019年3月19日 18時) (レス) id: 0aec07dd47 (このIDを非表示/違反報告)
- 一気読みしちゃいました!完結しちゃったんですか?続きがものすごく気になります! (2018年4月16日 11時) (レス) id: 6cb8084524 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 完結ですか?!すごく続きが気になります … 最後に話を聞いていたのは誰なのかとかこれからのみんなとか …… (2018年1月21日 1時) (レス) id: dbe1d7a27d (このIDを非表示/違反報告)
Secret - とても、面白いです!完結なんですか?続きとてもきになりなます! (2018年1月8日 19時) (レス) id: c47de82906 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆえりぃと | 作成日時:2017年1月8日 1時

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