幽霊 五十七人 ページ13
僕はそれから家の裏にある山吹の前に母さんを埋めた。
そこからは僕は抜け殻のようになって、
村が静かなことに気づいて久しぶりに村を下りれば村は屍の山だった。
どうやらぼくが母さんを埋めた後、ヒトカゲが勝手に動いて殺戮の限りを尽くしたらしい。
母さんはうそつきだと思った。
母さんは僕のことを優しいと言ったけど、
屍となった村人を見ても何も感じなかったんだから……
そして小屋に戻れば小屋の前に女の人がたっていたんだ。
白い着物でマフラーをした綺麗な女の人。
その人は雪麗っていう雪女だった。
なんでも母さんから手紙をもらってやっとの思いでたどり着いたと言っていた。
『アンタ……』
雪麗さんは息をのんでいた。
『そんなに似てる？父さんに。』
『それよりその恰好……』
僕の姿と言えば、母さんの血で真っ黒になっていた。
『今更本家のヤツが母さんに何の用？母さんなら裏にいるよ。』
そう言えば雪麗さんは母さんの墓を見て言葉を失って涙を流していた。
『アンタ、これからどうすんだい？』
『………。』
『アンタのこと、乙女ちゃんから頼まれてんだ。ついておいで。』
そして僕は雪麗さんに連れられて遠野の里に連れてこられて、しばらくそこで暮らしてた。
ふうっと息を付けばリクオが涙を流していた。
泣いているかは知らないが、鯉伴もぬらりひょんも目を伏せていた。
「雪麗さんから、あんたたちのことは聞いていた。
アンタが死んだ母さんを探してることも知っていた。」
鯉伴「なんで、来てくれなかったんだ…。来ようとおもえばいつでも来れたはずだ」
「会いたく、なかった。会うのが、怖かったんだと思う。」
それから鯉伴は口を開かなかった。
「話は、これで終わったわけじゃない。」
ぬらりひょんはその一言に顔を上げれば、Aのその瞳から微かな怒りを感じたのであった。
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uka8502(プロフ) - 終わり?!もっと続きみたい!! (2020年7月23日 6時) (
レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
nanohana1448(プロフ) - これで完結なんてもったいないです！続きないんですか? (2019年3月19日 18時) (レス) id: 0aec07dd47 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 一気読みしちゃいました！完結しちゃったんですか？続きがものすごく気になります！ (2018年4月16日 11時) (レス) id: 6cb8084524 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 完結ですか？！すごく続きが気になります … 最後に話を聞いていたのは誰なのかとかこれからのみんなとか …… (2018年1月21日 1時) (レス) id: dbe1d7a27d (このIDを非表示/違反報告)
Secret - とても、面白いです！完結なんですか？続きとてもきになりなます！ (2018年1月8日 19時) (レス) id: c47de82906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえりぃと | 作成日時：2017年1月8日 1時
