幽霊 三十七人 ページ40
あれから着々と封印が解けること数日。
まわりを警戒しながらも今日も観光かと思われたが、いつもうるさい朝比奈が起きてこない。
「朝比奈?」
寝室に行けば、朝比奈は起きていたものの座り込んでいた。
その顔はいつもの朝比奈からは信じられないほど真っ青だった。
朝比奈「A…」
「……何?」
朝比奈「今日は、宿から出ない。」
Aは何も言わない。
朝比奈「出ちゃいけない気がするんだ…。
なんだか…、空気が重い気がして……」
朝比奈は無意識に感じ取っていた。
妖気が充満していることに…
朝比奈は霊感こそないらしいが、感じることはできる鋭い人間だ。
Aは少し考え込むと、口を開けた。
「……荷造りして。今すぐここを出るから。」
朝比奈は慌ててAを呼び止めるが、Aは既に部屋を出て行ってしまっていた。
朝比奈「お、おい!どこに行くんだ!!」
Aは朝比奈の手を掴み、迷うことなく道を進んでいく。
進んでいくこと数十分。
着いた先には大きいお屋敷があった。
朝比奈「お、おい、ここって…?」
「ねえ。」
Aは門の前を掃除している男に話しかける。
男「はい、何でしょう?」
「この人保護してほしいんだけど。」
朝比奈「お、おい!急に何言ってんだ!」
男「な、なにを…」
「今の京都が危ないのは知ってんでしょ。」
Aの言ったことが理解できたのか、男は息をのむ。
男「た、ただいま聞いてみます。」
男は中へ入ってしまった。
朝比奈「お前はいったい何の話してんだ!京都が危ないってどういうことだよ!」
「薄々感じてるでしょ。気持ち悪い空気。」
朝比奈はそれっきり喋らなくなった。
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ゆえりぃと(プロフ) - チビ猫缶さん» そのコメントで初めて気づきました。Σ(ﾟωﾟﾉ)ﾉ (2017年2月19日 17時) (
レス) id: 9699ff6707 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫缶(プロフ) - 朝比奈梓…!? (2017年2月19日 0時) (レス) id: 416f31071b (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 続きがとても気になります！いくらでも待つので更新頑張って下さい！ (2016年10月1日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年9月21日 6時) (レス) id: c79745b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます！では、描き終え次第このコメント欄にて報告しますね(｀_´)ゞ (2016年8月9日 13時) (レス) id: ec75fc9606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえりぃと | 作成日時：2016年7月21日 23時
