幽霊 十八人 ページ21
Aは店の中を入ると驚いて一瞬硬直してしまった。
「(なんでこんなところに奴良 鯉伴が…)」
鯉伴「ん?おぉ―!リクオの友達じゃねえか!確か……Aくん、だったか?こっち座れよ。」
Aの思ってることなんて露知らず、自分の隣の席を進める鯉伴。
流石にそこまで言われると断れず、渋々鯉伴の隣に座った。
定員「ご注文はなんにいたしましょう!」
「……緑茶。」
定員「かしこまりましたー!」
鯉伴「緑茶だけでいいのか?おごるぞ?」
「……食欲失せたんで。」
鯉伴はAの言うことに首をかしげるも、酒を煽った。
届いた緑茶を啜っていると、鯉伴が口を開いた。
鯉伴「なぁ、アンタには聞きてぇ事が山ほどあんだ。」
「…はぁ。」
鯉伴「カラスから聞いたぜ?お前、治癒能力があんだってな。」
Aの動きが止まる。
鯉伴「俺にもあんだけどよ……、お前さん、何モンだ?
今までオレ以外にはおふくろしかなかったからよ……」
「……そう、ですか。」
鯉伴「そんで。お前さんは何モンなんだ?」
「……秘密です。」
Aの一言に目をパチクリさせると、鯉伴は豪快に笑った。
そんな鯉伴を怪訝そうな目で見るA。
鯉伴「悪ぃ悪ぃ、そう返ってくると思わなかったんだ。」
そこに丁度いいのか悪いのか、ガラッと店の扉が開くと
やってきたのは頭と胴体が離れた優男―首無―だった。
首無「やっっと見つけましたぞ!」
鯉伴「げっ、もう見つかっちまった。」
首無「アンタにはやってもらわなきゃならないことがあるんですから!」
鯉伴「へいへい。」
鯉伴はあっとAを見る。
鯉伴「アンタの事気に入った。縁があったらまた飲もうぜ!」
首無はAに軽く一礼すると、鯉伴を連れて行ってしまった。
「……親子共々騒がしいやつら……」
Aは残りの緑茶を啜って店を出た。
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ゆえりぃと(プロフ) - チビ猫缶さん» そのコメントで初めて気づきました。Σ(ﾟωﾟﾉ)ﾉ (2017年2月19日 17時) (
レス) id: 9699ff6707 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫缶(プロフ) - 朝比奈梓…!? (2017年2月19日 0時) (レス) id: 416f31071b (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 続きがとても気になります！いくらでも待つので更新頑張って下さい！ (2016年10月1日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年9月21日 6時) (レス) id: c79745b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます！では、描き終え次第このコメント欄にて報告しますね(｀_´)ゞ (2016年8月9日 13時) (レス) id: ec75fc9606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえりぃと | 作成日時：2016年7月21日 23時
