幽霊 一人 ページ3
学校へ続く通学路を歩いていると、リクオは誰かにぶつかった。
リ「あ。すみません。」
リクオはその人を見る。
その人は、チラッとリクオを見ると黙って行ってしまった。
そこにリクオの様子を離れたところから見ていた
幼馴染の家長 カナが話しかけてきた。
カナ「ちょ、リクオくん大丈夫!?」
リ「え?な、なにが?」
カナ「知らないの?あの人、結構有名だよ?
ここの3年生で病院送りにするほどケンカが強いらしいよ。」
リ「へぇ〜…」
リクオはその人の背中を見つめた。
学校に着くと、授業を受ける気にもなれなくて、
屋上に行きサボっていた。
いつの間にか眠っていたようで、起きると昼休みになっていた。
フェンスに寄りかかり、風を感じながら読書を始める。
どれくらい時間が経っただろうか。
屋上の扉が開く音がして目を向けると、
今朝ぶつかった奴良 リクオだった。
どうやらお昼は屋上で過ごすらしい。
といっても、興味がないのでかかわらなければいいだけの話。
Aは本に視線を戻し、読書の続ける。
すると、目の前から影がかかる。
リ「あの、一緒にお昼…していいですか?」
「……なぜ?」
リ「えっと……」
どう返せばいいのか迷っているらしい。
「……勝手にすれば。」
リクオはパッと笑って隣に座り、お弁当を広げる。
リ「あの、先輩の名前って…」
「山吹 A」
リ「山吹せんぱ…」
「名前でいい。」
リ「えっと、A先輩はお昼にしないんですか?」
「…お腹すいてない。」
それっきり話はなくなる。
Aはというと、この間、一切本から目を離していない。
屋上の扉のほうから一つの視線を感じるが無視。
しばらく経つと、予冷が鳴った。
リ「先輩？行かないんですか?」
いつまでもその場から立たないAを心配し、聞いてくる。
だが、Aは何も答えなかった。
リ「……先、行きますね。」
リクオは屋上からいなくなった。
Aは本を閉じ、空を見上げた。
綺麗な青空で、とても憎たらしかった。
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ゆえりぃと(プロフ) - チビ猫缶さん» そのコメントで初めて気づきました。Σ(ﾟωﾟﾉ)ﾉ (2017年2月19日 17時) (
レス) id: 9699ff6707 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫缶(プロフ) - 朝比奈梓…!? (2017年2月19日 0時) (レス) id: 416f31071b (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 続きがとても気になります！いくらでも待つので更新頑張って下さい！ (2016年10月1日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年9月21日 6時) (レス) id: c79745b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます！では、描き終え次第このコメント欄にて報告しますね(｀_´)ゞ (2016年8月9日 13時) (レス) id: ec75fc9606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえりぃと | 作成日時：2016年7月21日 23時
