幽霊 十三人 ページ16
「もういい。」
リ「でも……」
Aはリクオから離れると後ろに下がる。
氷麗「リクオ様…下がって…ください…私が…やらなきゃ………」
リ「バカ言うな。お前…大ケガしてるぞ。」
氷麗「でも…私がやらなくて…誰がリクオ様を守るんですか!!」
氷麗はケガを無視して立とうとすると、うまくバランスが取れなかったのかガクッと倒れる。
牛頭「ざまぁねぇな。
そんな弱っちい娘に守ってもらわなきゃーならない妖怪の総大将なんてよ…
そんな奴、不必要だと………思わんか？」
氷麗はそれでも立つ。
リ「だめだ…つらら立つな…」
氷麗「でも…でもリクオ様は!!人間なんです!!リクオ様が傷ついたら…私…」
リ「いーから。心配しなくていい。」
リクオは氷麗の前に出る。
「下がるよ。」
Aは氷麗を担ぐ。
氷麗「ちょ、放しなさいよ!!リクオ様が…」
「ただでさえお前は弱いんだ。そんなケガまでして…どうやってリクオを守るんだ?」
氷麗「それは……」
「今のリクオにとって、ボクたちはただの足手まといだ。」
何も言い返せないのか氷麗は口をつぐむ。
Aは近くの木の下に氷麗を下すと、ケガしている足の草履と足袋を脱がせる。
氷麗「ちょっと!何するのよ!!」
「いいから黙ってて。」
Aは氷麗の足に手をかざすと仄かに光った。
氷麗「(これは…二代目の…!!)」
Aはいつもより傷の治りがいつもより遅いのか舌打ちをする。
それもそうだ。Aも現在進行形で脇腹から出血しているのだから……
痛みを感じないわけじゃないので、痛みで集中力がとぎれとぎれになる。
氷麗はそれに気づいたのか心配げにAを見る。
氷麗「あなた、血が……」
「気にするな。そこまで酷いわけじゃない。」
氷麗「でも……」
Aはそれっきり黙ってしまった。
痛みが和らいできたのか、刀の交わる音でハッと気づく。
氷麗「(こんな、なんで…?リクオ様…昼のお姿なのに…)」
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ゆえりぃと(プロフ) - チビ猫缶さん» そのコメントで初めて気づきました。Σ(ﾟωﾟﾉ)ﾉ (2017年2月19日 17時) (
レス) id: 9699ff6707 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫缶(プロフ) - 朝比奈梓…!? (2017年2月19日 0時) (レス) id: 416f31071b (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 続きがとても気になります！いくらでも待つので更新頑張って下さい！ (2016年10月1日 23時) (レス) id: 1b13281dea (このIDを非表示/違反報告)
セイ(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2016年9月21日 6時) (レス) id: c79745b4c2 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます！では、描き終え次第このコメント欄にて報告しますね(｀_´)ゞ (2016年8月9日 13時) (レス) id: ec75fc9606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆえりぃと | 作成日時：2016年7月21日 23時
