対処法１００ ページ9
.
＿＿＿
明けましておめでとうございます！
祝、１００話！
＿＿＿＿
＿＿
絶対に吐き出してなるものかと思っていた。それをこぼした瞬間、降りかかっている理不尽に負ける気がして嫌だった
『安室さんにも‥‥コナン君にも、迷惑かけちゃったのに』
「！」
抑えようという私の気持ちを無視してぼろぼろと頬をつたうそれで膝を濡らしていたけど、ふと先程からキッドが黙ったままの事に気が付いた
まっっっっっっって??? これキッド様からしたらストーカーから助けた女が急に変なこと呟きながら勝手に泣き出したって構図では?
は? ムリ死んじゃう。この上なく無礼。万死。ハラキリ不可避
慌てて顔を上げると砕けた涙が飛び散る。そこからまたあがってくる雫を、キッドの白い手袋をつけた長い指がすくいとった
『ゑ?』
「泣かないで下さい。花の様な
様々な
「儚く散ってしまいそうで、目が離せなくなります」
これは世界抱いてるわ
いやムリじゃん。こんなんムリじゃん。世界のKIDじゃん。こんなギザなセリフ似合うの他に居ないわ。こんなセリフ言われたら全世界の女が恋に落ちてしまう‥‥ただイケ(ただしイケメンのみ許されるセリフ)だが
あまりに過剰な供給にガチガチになっていると、キッドは一瞬だけ恐ろしく凍てついた視線をストーカーに突き刺した
予想外の鋭利な剣呑さにぎょっとしていると、キッドは元通りのポーカーフェイスを浮かべる
「お嬢さんは、名探偵とお知り合いなんですね」
『え』
「あぁ。世間はキッドキラーなんて呼んでる、あの少年です」
『‥‥そ、そうだ‥‥コナン君、どうしよう‥‥』
またストーカーに襲われちゃった、てへ☆なんて無神経に言えない。というか、私が言えるような精神状態じゃない
顔を青くした私に、キッドは「そうですね」と呟くと、指をパチンと鳴らした
「ではこうしましょうか」
『あ、え!?』
キッドの手の中には、見覚えのあるスマホ‥‥って私の!?
目を白黒させる私を尻目にキッドは鮮やかにロックを解錠(昴さんの時のデジャウ)すると
「お嬢さん。今からすることは‥‥貴女と私、どうか二人だけの秘密に」
此方に向かってバチンと音のしそうなウィンクをきめ、軽く咳払いをした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4888人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン - めちゃおもろいです！！夢主ちゃんの性格大好きです！更新楽しみにしてますっ！ (12月12日 10時) (
レス) @page43 id: 18ff82607c (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月14日 20時) (レス) @page43 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - イヤァァァァアオワッタ好きですで (9月18日 15時) (レス) @page43 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
猫目 - すごく好きです (7月15日 14時) (レス) @page43 id: 5daa8eb0a9 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 真咲さんカッコイイ❗更新頑張って下さい！😆 (7月5日 23時) (レス) @page42 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんず
| 作成日時：2019年12月28日 20時
