先生、対処法を！ ２【名探偵コナン】

対処法８４ ページ41

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本当に、ほんとうにどうしてこうなったのだ

私はただ本当に辛くて、辛くてだからコナン君に相談しようと思ってただけなのに

よりにもよって安室さん。私に疑いをかけてる安室さん

コナン君がものすごい顔で睨み付けてくるのを意にも介さず、安室さんはキラキラと輝かせていた笑顔をひっこめ、まるで人畜無害な仔犬の様に眉を下げた

「それでAさん‥‥聞いた所によれば、ストーカー、にあっていらっしゃるとか」

『エッその』

ここでブッこんでくる〜〜〜〜!!!!? とんでもねぇ! とんでもねぇよこの人!!

「なかなか警察にもとり合って貰えないものですからね、そういうのは‥‥」


オメーも警察だろ、と言わんばかりのコナン君の視線を軽くいなし、安室さんは、さも「そうだ!」と言わんばかりの愛らしい笑顔を浮かべた

「僕に任せてくれませんか? こう見えても探偵なので、そういった依頼にも慣れてるんですよ」

『はい????』

なんでそんな「名案でしょう?」みたいなお顔をしてるの? 神々しいね崇め奉ろ

突然のぶっ飛んだ提案にコナン君は目をむき私は処理落ちした。どこでそんなフラグたってたんだ。いじめか?


「ね? どうですか。勿論お代なんてとりませんよ。僕からの申し出なので」

『えっ、‥‥えっと〜いやぁその〜、ちょっとだい』

「え?」

『お願いしま〜〜〜〜す!!』

ちょっと大丈夫です。と言おうとした途端にピキッと音をたてた安室さんの手の中にあるグラスに、私は速攻で前言撤回をした。手の平がクルックルである。手首が実に柔らかい

「Aお姉さん!?」と声をあげるコナン君。うん。私もやってしまった感がすごい。飛んで火に入るなんとやらって感じがする

「はい! 引き受けさせて頂きますね」

私の両手をがしりと握りしめ、とびきりの営業スマイルビームを真正面からくらった私

もしかして:逃げられない

もしかしなくても:逃げられない

詰んだわコレ

「じゃあ、詳細を聞かせて貰いましょうか」

「安室のにーちゃんそのお話僕も聞きたいなぁ〜!!」

ベッチン!!


私の両手を握りしめていた安室さんの両手を物凄い音をたてて叩き落とし、猫を被り直したコナン君が、額に青筋を浮かべて(被れてないね?)おねだりを始めた


「コナン君は帰った方がいいんじゃないかなぁ。小学生が聞く様な話じゃないしね」

「えー? 安室さんそんなこと言って。いじわるしないでよ。僕に話してくれれば小五郎のおじさんにももしもの時お話できるよ?」



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