先生、対処法を！ ２【名探偵コナン】

対処法７９ ページ36

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今にもガチギレしそうな真咲さんに私は冷や汗を流す


いやいやいや、だってムリ! 私の周りの人に悪意を持つ変態にストーカーされてて、更にその上あなたと同僚の私に嫉妬したお姉さま方に嫌がらせされてんです。とか言ってみろ!


クール風に見えて意外と私に気を回してくれる真咲さんがなんて思う!?

無理‥‥私そこまで非情な人間になれない‥‥


『し、仕事が忙しいだけです‥‥‥』

「あ? それだけで案外図太いお前がそんなんなるかよ」

瞬殺である

君って人は本当にね!? 心配してくれるのは嬉しいけどさぁ!

『ほ、ほんとのほんとに忙がしいんです。真咲さんはもう慣れてるでしょうけど、私接客以外の仕事はコレが初めてなんですよ!?』

「お前な、

『大体、そう言って真咲さんは私の仕事応援してくれないじゃないですか!!! 私じゃ勤まらないって、反対してたじゃないですか!!』


＿＿＿＿あ


やってしまったと口をふさぐ。真咲さんは、数秒硬直すると、憤慨していた瞳の色をさっと変えた


「あぁ。悪かったな、余計なお世話で」


そのまま背中を向けて去って行く


‥‥‥やらかしたぁ!!


ヤバいヤバい、今の絶対心配してくれてる人に対してとっていい態度じゃなかった!

いやでもしょうがないよね!? あのまま口すべらせたら真咲さんにいらん心労かけそうだし!!


もういっそ、いっそそのまま私の事なんてどうでもよくなって放っといてくれ‥‥!

あ、でも本格的に嫌われたらメンタル的にキッツいかも。ムリ


‥‥‥と、思っていたのだが

『‥‥』

「真咲君。これお願いできる?」

「分かりました。課長に届けておきます」

ヒョイ

『あ"ッ』

あ、あの、ちょっと待って今私の書類も持っていきませんでした? いちいち同僚の手を煩わせる訳には

‥‥‥‥。


『‥‥優しさがイタイぃ‥‥‥』

「なに言ってるの。早くしないと冷めるわよ?」

恐らく真咲さんが入れてくれたのであろう紅茶をすすりながら私はえぐえぐと泣いていた

むりぃ! 優しくされると余計心にくる! しかも今喧嘩してるみたいな感じだからお礼も言えないの辛み!

私の心の中の幼女がギャン泣きしてるのを感じながら紅茶を飲み干す

彼の入れる紅茶は本当に美味しい。あの一度だけ真咲さんと行って逃げ帰って来たポアロでのんだ安室さんの紅茶も絶品すぎたが、安室さんはきっと紅茶より日本茶をいれるのが上手そうだ


対して真咲さんの紅茶はなんか本格的な味がする。使ってる茶葉も私と変わらない筈なのに

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