先生、対処法を！ ２【名探偵コナン】

対処法６９ ページ26

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寝室に戻ると、もうお皿が片付いていた。なんていう速さ。コレがスパダリ(戦慄)

昴さんが「速くベッドに入りなさい」という顔をしているので、おののきながらベッドに入る。というかすっぴんも寝間着も見られてる‥‥こんなんムリ‥‥死ぬわ‥‥

『‥‥‥』

「‥‥‥」

無言が辛い

すげぇ!男女が寝室で二人っきりだっていうのに色気もへったくれもねぇ! いや昴さんと私がそんな雰囲気になるとかたけのこ党ときのこ党が満面の笑顔で手を取り合ってコサックダンス始める位の確率であり得ないんだけどね

みなさんはドッチ派ですか? 私はロッテぱんだのマーチが大好きです

『‥‥あの、すばるさん』

「はい。昴さんですよ」

ｳﾞｧｧｧｧｯｯｯ!!!??

昴さん!? 今昴さんって言いました!?
可愛すぎでは?というかあざとすぎでは?

取り乱しかけるのを抑えて続ける

『あのう、遅いのでもう帰られた方が‥‥このお礼は後日必ず死んでもしますので‥‥』

というか今何時? もしかして:終電でてる??

だとしたら今とんでもなく失礼な事を言ったのでは???

「すみません。実はうっかり時間を忘れてまして。もう終電が出ているようでして」

『死んで詫びます』

土下座しようとおこしかけた体をやんわりとベッドに戻される。なんてことだ

「Aさん」

『ほんとすみません今日はお泊まりになって下さい私のベッドは多分いま風邪の温床なんで寝ない方がいいと思うんですが、ソファなら空いてます畜生めの私は床で寝ますので!』

「落ち着いて下さいAさん。病人が床で寝るなんて絶対に駄目ですよ」

『大丈夫です! 私どんなコンディションでも、例え場所がエベレストでもお休み三秒出来ます!』

「Aさん?」

『すみません盛りました』

流石にエベレストはムリです

「お言葉に甘えてソファは使わせてもらいますが、Aさんはちゃんとベッドで眠ってください。速く元気になってもらえれば私も嬉しいですよ」

『神よ。貴方は存在しました』

天を仰ぐ仕草をする。先生が目の前にいたらフライハーイしたい。嘘。出来ない。恐れ多すぎて全私が泣いた

「風邪の時に一人暮らしというのは、辛いものですね」

ふと大きな手が落ちてきて、私の頭を撫でる。髪をすく温度に一瞬顔が真っ赤になかったが、その優しい動きに瞼が少しずつ重くなってきた

「疲れましたね。ゆっくりお休みなさい」

『‥‥すばる、さん‥‥』

「はい。ここにいますよ」

頭を侵す熱と、眠気にろれつが回らない

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