先生、対処法を！ ２【名探偵コナン】

対処法６５ ページ22

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しばらくすれば冷静になるだろうし、心の折り合いもつくだろう。そしたら絶対、コイツもこの人を好きになる。推理じゃない。これは確定だ


だってAさんは善い人だ


ドアから出ながら考える。あの人の事だからきっとすぐに来るだろう。というより来てくれなきゃ困る。いつまでも鍵を開けっ放しにしておく訳にはいかねーからな


いきなり成人男性が押し掛けてきたりしたらびっくりするかもしれねーが、まぁ大丈夫だと思う。Aさんなら


歩きだしながら、はた、と思いだし、メールアプリを起動する


とある写真とともにメッセージを彼女にいれるとスマホを閉じた


これを見たときのAさんの反応を想像しながら



＿＿＿
＿＿


ピンポーン ピンポーン

チャイムの鳴り響く音で目が覚めた

盛大にデジャヴを感じながらも、のそりと起き上がる。うわ、ぐらぐらしてつらい。熱あがった?

上手く働かない頭を動かしてなんとか眠る前の状況を思いだそうする。えっと、コナン君と哀ちゃんがお見舞いに来てくれて‥‥あ、待って、ノリでお部屋にあげちゃったけどあの二人にこの汚い部屋見られたってことでは‥‥? やだ、安らかに死亡案件では‥‥?

それからもう一度目を覚ますとコナン君は出掛けてて、哀ちゃんがいて、色々お世話してくれて‥‥

寂しそうな哀ちゃんを見て、こっちが死にそうになったから、思わず哀ちゃんの頭を撫でて‥‥‥


撫で、て‥‥?

それで、それから、ベッドの中に‥‥‥???


『うわああぁぁあああぁああｧｧｧｱ!!!!!』

盛大に自分の愚行を思い出して思わず転がってしまった。ベッドから転落した。イタイ

いやそれどこらじゃない。何をしたって?

哀ちゃんを? ベッドに? 連れ込んで??


あまつさえ抱き締めた????

『これは死にましたわぁ』

ラグの上に五体投地して頭を抱える。完全にやらかした。熱って怖いね。お酒なみのパワーを持つね。もうダメですわぁ。あ、熱上がった気がする。大声だしたからだね??

これは無理。圧倒的無理み。こんな状態じゃもう誰にも会えません


っていうかさ

『今ピンポーンって鳴りました?』

そういえばコナン君達鍵はどうしたんだろう。多分もう遅いしお家に帰ったとは思うんだけど


回らない頭でそんな事をぐるぐる考えていたら

バンッッッ!!!!


『ひッ』

弾け飛びそうな爆音をたてて玄関が開く音が聞こえたと思ったら、足音が近付いてきた。聞いただけで分かる。これ足長い人の足音だわ。コンパスが違うもん

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