対処法６２ ページ19
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だとしたら最悪過ぎる。私が地雷原の上でタップダンスしてる。いやむしろ地雷がコサックダンスしながら私を追いかけてきてる。‥‥ヤダ夢に出そう
『あ、哀ちゃん。大丈夫? どうしたの?』
声をかけると、青ざめて固まっていた哀ちゃんはハッとしたような表情で私を見た
「あ、‥‥なんでもないの‥‥‥そうよ、なんでもないの。ただの偶然よ‥‥‥‥」
少し揺らいだ表情が元に戻ったのを見て少しホッとする。これが安室さんだったら間違いなく追及モードだったろうけど
落ち着いてはいるけどまだ顔色が悪い哀ちゃんを見て、私は思わず手を伸ばした
「‥‥?」
部屋の白い電気に照らされてつやつやと光るその髪にぽふりと手を置くと、柔らかな髪に指がうずもれて、暖かな感触が伝わる
手を伸ばせば届くほど近い距離にいたから、そのまま少しかき混ぜると、ふわりと香りがする。私の知らないシャンプーの香りだ
きっと哀ちゃんに警戒されてる私は、安心させようと何を言ってもその全てが嘘っぽく響いてしまうから、撫ぜることしか思い付かなかった。他人の手は魔法の様だと想う。その人の心を触れたところから素直に伝えてくれる、簡単で暖かい魔法だと思った
驚いた様な顔をしていた哀ちゃんは、しばらく続けている内にうつらうつらし始めた。きっと暖かくなったせいだろう。無意識だろうか手にすり寄ってくるその姿は何だかヒカリより猫に似ていた
多分ずっと気が張っていた哀ちゃんがそんな顔をするから、私は何だか安心してしまった
この時の私は、頭が働いていなかった。完全に熱にうかされていた
座ったまま寝ると足が痺れてしまうだろうと、軽い彼女の体をそっと抱き上げて、ベッドの中にいれる。掛け布団にそっとすがる哀ちゃんはとても愛らしくて、ほんとうの小学生みたいに見えた
安心した私は、ゆるやかに意識を落としていった。起きた後の事なんて考えられなかった。ただ、本当に久しぶりに隣に感じる温もりに心が解かれていた
二人とも、そろって子供の様に眠っていた
＿＿＿
＿＿
カチャリ
「‥‥鍵開いてんじゃねーか」
冷たい鉄製のドアノブを捻ると、軽い音がしてそれはいとも容易く開いた
灰原のヤツ、俺が出ていった後鍵閉めなかったのかと考えながらAさんの寝ている寝室に足を踏み入れて、そして硬直した
真白のシーツに体をうずめて眠るAさんの腕の中で、体を丸める様にして寝てる灰原
俺が一時間ちょっと外してる間に何があったんだ
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オタク - 作品とても面白いです！ もしかして作者はジョジョラー？ 最後の終わりのところから思いました。 (2020年10月27日 1時) (
レス) id: 5bcc3d1fdd (このIDを非表示/違反報告)
勇者のゆ - 先生…ほんと助けて…みてるこっちまでやばくなる (2020年10月1日 6時) (レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 一から読んでいてめっちゃ面白くて続きを読みにきました夢主ちゃんと安室さんのカクテルのやりとり面白いですねwww※ネタバレ注意「あなたを知りたい」『お断り』「私を信じて」『騙されない』「未来への挑戦」「気をつけて」夢主ちゃん頑張れ！w (2020年6月2日 13時) (レス) id: 51401b929b (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - この夢小説の文中（真咲さんのロッカー事情）で、薬屋のひとりごとの5巻のある会話と内容が似ていたので、もしや…？と思い聞いてみました(￣▽￣)当たっててよかったです笑それと返信ありがとうございます(^^) (2020年1月8日 19時) (レス) id: 93a5426ba3 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 鈴さん» 鈴様、コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！ 薬屋のひとりごと、ねこクラゲ様のコミカライズは読んだことあります！面白かったです！え、なんで分かったんですか！？ (2020年1月7日 23時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんず
| 作成日時：2019年1月3日 17時
