先生、対処法を！ ２【名探偵コナン】

対処法５８ ページ15

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ドアの向こうに瞬く間に消えてしまったコナンに慌て手を伸ばした

もうすでにその姿は見えない

灰原は焦ったようにベッドで眠るAを振り返った

言ったそばからあの人！


自分とこの人を二人きりにするなんて、相当信用しているのだろう


だがしかし、灰原はまだそうではない

いつ彼女が起きるだろうと、苦しそうな寝顔を凝視した



＿＿＿
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ぼやけた視界を僅かに開くと、自室の鮮烈な白色の光が眩しくて思わず目をぎゅうっと閉じた


それからもう一度、今度はゆっくり目を開いていくと、私を覗きこむ小さなお顔が一つ。おっと、これは‥‥?



「‥‥目が覚めたのね」

『‥‥‥‥‥‥‥‥‥ひょええぇ』

「ちょっと!?」



目覚めるやいなや再び意識をぶっ飛ばしかけた私を小さなお手てがガクンガクンと揺さぶる。体調の悪い私を気遣ってかその強度は控えめだ。ひぇぇ可愛いかよ。死ぬ。速やかに死ぬ。


『あ、ああああああ哀ちゃん、こ、コナン君は????』

「江戸川くんなら、博士‥‥知り合いから呼び出されていったん戻ったわ。後でまた来るみたいだけど」


そう説明してくれた彼女に、私は無言で棚からマスク(ピンク色でフワフワしたちょっといいヤツ)を取り出すと哀ちゃんにかけ、自分は元からつけてたマスクを三枚重ねにする

「‥‥何してるの」

『いやぁ、哀ちゃんに風邪なんかうつしちゃった日には私が爆死ぬからさぁ』


「ば、ばく‥‥？」

困惑してる哀ちゃんは、それでも息苦しそうだから止めなさいと私のマスクを一枚ひっぺがした。やだ‥‥優しすぎ‥‥？

『でも風邪うつしちゃったりしたら困るからさぁ、ね？』



だってそうじゃね？こんなクールっ子で歩く人間国宝で才女な哀ちゃんに風邪なんてうつした日には死なね？世界中の哀ちゃんクラスタから石を投げられる前に私からアイキャンフライするからね？

そんなチキンな私の言い訳を聞いた哀ちゃんは少しの間キョトンとする。えっ待って‥‥何そのお顔余りにも可愛すぎでは？写メって待受にしたいレベルでは？‥‥ｱｯ待ってください違うんですロリコンとかそういうのではないんですやめてください

「‥‥別に、うつっても貴方のせいじゃないわよ。勝手におしかけてきた私達が悪いのだし」

『哀ちゃん優しすぎでは？でも私の気持ち的な問題だからさ。万が一ってこともあるし』

「お人好しね」

あきれたように言う哀ちゃんが可愛いのでご飯三杯は食べれます先生ありがとう





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