対処法25 ページ30
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戸惑いつつも帰路につくA
それを横目に見ながら、ベルモットは車に乗る
後ろに荷物を下ろした所で、運転席にいた男に声をかけられた
「‥‥三時間もここで待機させていたと思えば、用事とはプレゼントですか。貴方、そんな人間でしたか?」
「あら、私は気に入った子には存外甘いわよ」
「では、僕は気に入られて無いという事ですね」
「よく分かってるじゃない」
ベルモットはポーチにグロスをしまう
男は更に声をかけた
「茶髪の彼女‥‥何故プレゼントなんて渡したのです?」
「しつこい男は嫌われると覚えて起きなさい。野暮だとは思わないのかしら?」
「やだなぁ。僕はただ彼女が気になるだけですよ」
すると、ジャキ、と微かに聞こえる音
「あの子にちょっかい出したら、今度こそこのご立派な車のフロントガラスに脳みそぶちまけるわよ」
「そんな事しませんよ。それに立派な車なんて思っても無いこと言わないでくれますか。もっといいのに乗っているでしょう?」
「つくづくよくまわる口ね」
銃をしまうベルモットを横目に、男は車を発進させる
窓の外を眺めるベルモットが目に入った
「(‥‥ベルモットが接触している辺り、ただの一般人ではないのか。あの女性はどう見ても裏世界の人間では無いように見えたが)」
ハンドルをきつく握る
「(‥‥組織の、人間かもしれない。風見に調べさせるか?)」
「ちょっと、よそ見しないでくれる? そこは右折よ
___バーボン」
「分かっていますよ。ベルモット」
白い車は、右へと曲がった
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前回のあらすじ:ベル姉さん襲来
「‥‥お前、初対面は全ッ然化粧っけなかったのに、1日目からガラっと変わったな。どした?」
『グロスのお陰ですな! ホワイト・ローズは偉大ですねっ!』
ベル姉さんのお言い付け通り、ちゃあんとグロスを塗っている
グロス一つで私の華の無い顔もぐっと華やぐ様に見える
なんだかんだ言って私はご機嫌だった
「ふーん。まぁ良いことじゃないか? 販売員には華がある方がいいしな。 それにお前素材はいいんだから、磨けば引く手あまただとおもうぜ」
『お世辞はよしてください照れるじゃないですか真咲さん』
誉めてくれたのは、職場の同僚。1日目に私が可笑しいのを心配してくれた
名前は真咲 大翔
先に紹介した通り、本編に出番無いのにめっちゃキラキラしてるこんちくしょう
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虎鞠 - っつ!?事件か!?で吹いたwww途中途中ネタ入ってるの最高ですwww (2021年8月2日 23時) (レス) id: 10aa490fb9 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 壟薇さん» なかった為、東京ということで落ち着けています。長くなってしまいすみませんでした! (2019年10月19日 16時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - 壟薇さん» 壟薇様、ご指摘ありがとうございます。前も同じご指摘を頂いて修正したことがあったのですが、違う方のご指摘により、どうやら東都という記述はたくさんあるものの、首都名は東京らしいということでした。ややこしくて混乱してしまうのですが、調べてもそれらしい記述が (2019年10月19日 16時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 東京ではなく東都ですよー (2019年10月17日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - azucenaさん» azucena様、コメントありがとうございます!グロスのくだりでベル姉登場させたくてウズウズしてました。ウィスキートリオいいですよね!いつか揃って登場させたいなぁ!(フラグ)これからも頑張ります! (2018年11月26日 17時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年5月6日 17時