先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法２３ ページ28

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「これなんてどうかしら」

『貴女みたいな麗人には何でもお似合いになると思います』

「あら、お世辞が上手ね」

『お世辞じゃないです心の底から思ってます』

ほっそりとした綺麗な指がグロスを掴む

一挙一動から溢れ出す色気に必死に耐えながら、私は懸命に笑顔を作っていた

‥‥ヤバい暴力。色気の暴力

なんかもう私みたいな人間がとなりにいてご免なさいって全世界に土下座したくなるほど色気

心なしか、いや絶対何かいいにおいするもん




「このブランドは相変わらず素敵ね」

『へ！？ あ、ありがとうございますっ！』



私今日ここに来たばっかだけどね！！

例えそうだとしてもベル姉さんに誉められるなんて嬉し過ぎて顔面崩壊




「‥‥ねぇ、貴方」

『な、なななんでしょう？』



一人でニヤニヤしていると、唐突にかけられた声に肩をはねあげる



「何の食べ物が好き？」

『‥‥え？』

余りに予想の斜め上を行き過ぎる質問に一瞬目を点にするも


「あら、答えてくれないの？」

『ミネストローネです(即答)』


すると、ベル姉さんは一瞬目を細める

それは完全に、黒の組織の時の物で

戸惑う程に蠱惑的な世界的女優の、妖しい微笑みに

私は思わず身を固くした



「‥‥貴女はAっていうのね？」

『え？ えぇ‥‥？』


私のネームプレートを見たベル姉さんが確認してくるので、戸惑いながらも頷く

「中々楽しめたわ、ありがとう」

そう言ってベルモットさんは会計の方に足を進める

あんなにたくさんのコスメ‥‥やっぱり私とは金銭感覚が違うんだなぁ

もしかして、あの荷物持ちを安室さ‥‥バーボンがやったりするのかなぁ

美男美女が一緒にいるシーンってほんとに絵になるよね。バーボンの助手席にベル姉さんが座ってた時も発狂したけど

そんな感想と、ベル姉さんにお礼を言われて舞い上がっていた私に


この後



＿＿＿
＿＿




「ハァイ、店員さん」

『 』


とてつもない爆弾が落とされました




‥‥勤務終わって出てきたらベル姉さんに出待ちされてたとかなんのご褒美ですかねぇ！？(錯乱)

『さささささっきのお客様！！！？？？』

「あら、そんなに混乱しないでちょうだい？ 貴方を待ってたのよ」

待ってたって、私が貴方に会ったの何時間前ですか！？

まさかその間ずっと待ってたっていうんですか







‥‥どうしよう自刃とかした方がいいかな


あっでも私刃物もってないや



じゃあ今すぐ屋上から飛び降りますね(白目)






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