先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法２０ ページ25

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『‥‥ん』

パチリと目が覚めて、飛び込んできたのはこの世界に来てからお世話になっていた部屋ではない

何処かの見知らぬ天井

『‥‥わたし‥』

なにしてたんだっけ？

身体を起こすと

『いっ！』

頭に走る鈍痛

この痛み‥‥経験したことあるぞ

朝起きて、一番に感じて、あぁ調子にのらなきゃよかったと。

社会人なら一度は経験したことあるであろう、この頭痛は‥‥

「二日酔い、ですね。急に起き上がらない方がいいですよ」

『‥‥‥』

誠実な感じで、しかし何処か甘やか

囁き一つで女性を百人は落とせるだろうなぁ‥‥と

常々そう思ってた声が飛び込んできた

「お早う御座います、Aさん」



‥‥‥‥。



『み‥‥』

「み？」


『‥‥みぎゃああぁぁぁあああっっ！！！』

コンマ一秒で頭を毛布に頭を引っ込めた

全身の血がドクドクいって、頭がパーンと破裂しそうである

ななななな、なっ！？

大混乱。まさに脳内はカオス

まず目に飛び込んできたのは、乱れた服(響きがいかがわしい)

首もとを隠さなきゃならないので、来ているインナーはタートルネックだが、その上に着ているシャツはボタンが三個ほどあいている

つまりそういうことだ(どういうことだ)

あと、沖矢さんも起きたばっかりなのか、どことなく眠そうに見え、おくしも乱れている

一瞬見えた微笑み。ちらちと見える首

そして乱れたくし(二回目)

目眩、動悸、息切れ。全てが襲ってきたので取り敢えず救心を貰いたい

色気の暴力でふるぼっこされた私は、毛布の中からくぐもったうめきを漏らした

「はい。起きますよ」

『ぴっ』

優しい声と有無を言わさず力で毛布を剥ぎ取られ、私は追い詰められた小動物の気持ちを理解する



いや‥‥あのですね

私は酒が強い方で、お酒に呑まれても記憶を吹っ飛ばすという事は絶対にないんですね

それは即ち、私が昨夜おかした恥態を全て覚えているという訳で‥‥



でろんでろんに泥酔
沖矢さんに無理矢理お酒をすすめる
挙げ句の果てに沖矢さんのほ、ほっぺたを‥‥



ぎゃあああぁぁぁあ




『ほんっとうに申し訳ありませんでした！！』



ベッドから飛び降りると全力で土下座した

全身全霊をかけて床に額を擦り付けた



あああぁもう、先生、こういう時ってどうすればいいんですか！？

せめて先生がもうちょっと尊くないキャラクターにしてくれればこんな事態には‥‥！




あ、ダメだやっぱり私がムリ

尊いままで居てくださいね先生






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