先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法１４ ページ17

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「じゃあ、何か買っていきましょうか

ミネストローネだけでは味気ないですからね」

『はい‥‥』


さっきの犬耳どこいったんですか沖矢さん

にっこりと笑う彼に、今度は私がうなだれる

くっそう。謀られた感すごいよ

「そういえば、お名前をうかがっていませんでしたね」

『‥‥一ノ瀬です。一ノ瀬 A』

「分かりました、Aさんですね」


こいつっ‥‥いきなり名前で呼んできたぞおい

イケメンだからって許されると思って

いいよ許すよ(ちょろい)

改めて先生の偉大さを感じるぜ‥‥

「私は沖矢 昴と申します。では行きましょうか、Aさん

あるきだす沖矢さんの後ろを追いかける

よもやポアロより先にこっちに行くことになるとは‥‥

「バケットなんかどうです？」

『あ、いいですね。スープにつけて食べたいです』


しかも‥‥スープの楽しみかたをよくわかっておる

流石としかいえないよFBI

「あぁ、Aさんはお酒は飲まれますか？」

『え？』

お酒コーナーとかかれた棚に、缶ビールもろもろ。側には洋酒


『えぇ飲みますよ。毎晩一人で寂しく晩酌してますからね』

彼氏がいない私を大声でわらえよちきしょう

「おや、こんな綺麗な女性が。では、今日一緒に食事できる私は幸運ですね」


殺し文句だしてきたよこの人

くっ、流石の余裕だよ赤井シャアさん

あふれでる包容力が隠しきれてないよこのイケメン

沖矢さんを横目で睨みながらも、私の足は自然と缶ビールの方にむかう

この世界にはどんなお酒があるか気になるよね

一応、お酒には強いんですよ私

変な商品名の缶酒を手にとって眺めていると、沖矢さんは洋酒のコーナーによっていた

手に取ったボトルのラベルは"ライ"

『‥‥お好きなんですか？そのお酒』

「え？ あぁ、まぁふつうですよ」

笑いながら棚に酒を戻す沖矢さん

『‥‥』

私も棚に近寄る

お酒のことならちょっとは詳しい

先生のお役にたてるかと、いっぱい調べたから

「Aさんは、洋酒がお好きですか？」

『いえ、あまり飲まないんです』


沖矢昴の顔をした彼が笑っている

『でも‥‥』

私は手をのばした

『ライ』

「！」



『これは、結構私の好みでした』

「‥‥そうですか」

沖矢さんはクスリと笑った

「では、それを買っていきましょうか」

カゴに入れられるライ

私はそれを眺めていた

伝わらないと分かっている

だけど


私は貴方たちが大好きだから


好きで好きでたまらないから





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