先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法１３ ページ15

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いや‥‥私は普通に健全な乙女よ？別に変人じゃないよ？

‥‥え？ そうだよね？

鼻を抑えながら自問自答していると、沖矢さんが

可笑しそうにくすくすと笑い、次の瞬間


「よろしければ、お礼にご飯を食べていきませんか？ そのトマト缶で、ミネストローネを振る舞いましょう」



私の思考を破壊する爆弾をぽーんと投げ込んだ


『‥‥』

チッチッチッチッチッ‥‥

ちゅどーん


『‥‥まじです？』

「はい。まじです」

にこやかにその台詞を言う沖矢さんの可愛らしい仕草に、鼻の奥の熱が登ってきたのが気にならないほど、私は放心していた


ご飯を食べていきませんか？
↓
お家にレッツゴー

‥‥‥


「‥‥あの、どうかしましたか？」


胸をおさえて悶える私に沖矢さんはいよいよ不審そうな声を出す


あの、行きたいんですよ

行きたいのは関の山なんですよ(え？ 関の山の使い方違う？)

ただ、ちょっと

『持病を患ってまして‥‥』

「え、大丈夫ですか？ 病気ですか？」

『はい、尊死故の突発性の発作を‥‥』

「はい？」

『なんでもないんです気にしないで下さい』


発作が起きたらどうしよう

‥‥いやいや、割りと洒落にならないんだって！


＿＿(回想)




「みてみてー映画のポスターの下書きー」

「二十回目記念とあって豪華ですねー

あっ、Aちゃーん、ちょっと見てみー？」


『‥‥‥』

「‥‥Aちゃん？」

バターン！

「Aちゃん！？」


『‥‥我が人生に、一生の、悔い、なし‥‥』


「しっかりしてぇー！！」


＿＿＿＿＿


なんてこともあったっけなー

あははははは


ポスターだけであの惨状だったのに、工藤邸になんかお邪魔したら、私どーなっちゃうんだろーなー


あははははは


‥‥駄目だ、笑い事にならん


私は頭を抱える


本当に倒れたりしたらマジで洒落にならん


やっぱり遠慮すべきだ。ポアロも同じ理由で断ったんだし！

「迷惑‥‥でしたか？」

『 』


何故ここぞとばかりにそんな表情をするんだ貴様

糸目が垂れて、うなだれている彼の頭に、幻覚だろうか。耳が見える

そういうのは安室さんの属性だと思ってたのに！


くっそ、沖矢 昴の姿からこそ為せる技か


『く‥‥っ』

「(じーっ)」

『うっ‥‥ぐっ‥‥！』

なんとか踏みとどまろうとした結果


『‥‥わかりました、ご馳走になります』

「決まりですね」


３０秒で陥落しました


いやぁ、今日命日かもしんない





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