先生、対処法を！【名探偵コナン】

対処法１２ ページ14

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沖矢さんは首を傾げながら私のカゴにトマト缶を入れてくれる

スープ類は私の大好物だ。やったねミネストローネ！

がくがくと震えながらお礼を言うと不思議そうな顔をされる

「あの‥‥気分でも悪いのでしょうか？」

『あっいえ何でもないんです！オススメ教えて下さってありがとうございます！』

慌ててお礼を言うとにっこりと微笑まれる。ﾔｯﾍﾞｽｯｹﾞｲｹﾒﾝ

『あの‥‥何かお礼でも‥‥』

関わるとリスクが増えるからといって相手は敬愛する先生の生み出した偉大なるキャラクター


無礼は私の首が飛ぶｯ！

「あぁ、では一つ頼まれてくれませんか？」

『え？』

手を引かれて着いた先は

『‥‥お菓子売り場？』

「実は近所に小学生が住んでいるのですが、今度お家にお邪魔するとき何か持っていこうと思いまして‥‥

どれがいいか一緒に選んで頂けますか？」

‥‥哀ちゃんのことかな？もしかしなくても

その光景みてみたい。お宝にしたい

口から駄々もれしそうになる欲望を制御し軽く返事をすると、私はお菓子の陳列されている棚に向かい合う

ポテトチ○プス、ロッテパンダのマーチ(大好物)、ペロちゃん‥‥

どれも哀ちゃんが頬張っている姿が想像できないのだが‥‥

『えっと‥‥その子は何歳ですか？』

「あぁ。小学一年生です」


ですよねー

あ、これはコナン君という線もあるのか？

どっちにしたって中身ノット小学生！


『‥‥』

「あの‥‥それは」

『ア"ｯ』


無意識の内に手に取っていたのは、お菓子売り場のとなりにある洋菓子売り場のパウンドケーキ

紅茶とビターチョコレート味で、とても小学一年生のお口にあうような代物ではない

「‥‥これがいいと思うのですか？」

『そっその、すみません！ 貴方みたいな落ち着いた人と交流のある人が、どうしても子供だと思えなくて‥‥！ 大人びた感じの子を勝手に想像してました‥‥！！』

全力で謝りながらケーキを棚に戻そうとする

その手を、大きな手が掴んだ

『‥‥！？！？』

「いえ、これにします。ありがとうございます」

後ろから話しかけられているせいで、耳に低音の声がぐわんぐわんと響く

ヒェェ死んでしまう貴方初対面の女性にこんなことばっかしてたらホイホイと惚れられてそのうちストーカーとかされるのよそうに決まってるわ！

「実は貴女の言うとおり少々大人びた子達でして。喜んでくれると思います」


優しげににっこりと笑う顔に、鼻の奥がツンと熱くなった私は‥‥え？変態？

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