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LI ページ3

グ「それで?


  今日ロンドンに帰らないことについて僕を納得させるきちんとした理由があるんだろうね?」




グウェンは優雅に手と足を組み相変わらずの顰めっ面でアルバートに答えを求める。




今この客間に居るのは超絶に機嫌の悪いグウェンに気配を消しながら手際良くティーカップと茶菓子をテーブルに並べていくルイス、そして睨まれているアルバート。




ルイスが紅茶を注ぐとグウェンはありがとうと微笑む。



上品な香りの漂うティーカップに口をつけ一息つくと再び眉間に皺を寄せるグウェン。



コロコロと変わるグウェンの表情にアルバートは久しぶりに会えた喜びと普段と変わり無い感情豊かな彼の姿に愛しさが募るが「私にももう少し微笑んでくれてたら良いのに」と眉を下げる。




ア「実はロンドン行きの切符が売り切れてしまってね。


  私もフェルディアも予定があるのは明後日からだから帰るのは明日でも良いだろうということになったんだ」



グ「なんで田舎なのに切符が売り切れるのさ?」



ア「実は今日、ダラム大学の姉妹校で研究発表会があって開催場所がロンドンということで席の空きがなくてね。



  時間が合えば夕方辺りに帰ろうと思ったんだけど、どうやらその発表会は学部ごとに発表をしていて生徒達の殆どが自身に関する発表の時間に合わせて乗っているそうなんだ」




大学があるとはいえ田舎であるダラムではロンドン行きの列車の本数が少ないため今日は諦めざるを得なかったのだ。




グ「……だから駅が学生で溢れかえっていたのか…





  …………はぁ…わかった。


  今回は許してあげる」




グウェンは険しかった顔を緩め茶菓子に手をつける。




グ「無理矢理にでも安い席を取って帰ってくるよりマシだしね」





ア「納得して頂けて何よりだよ…」



アルバートは安堵し肩の力を緩めた。

LII→←L.素直になるための勇気 Courage to be honest



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千夜(プロフ) - いあ様コメントして下さりありがとうございます!!そう言って頂けて感謝しかありません!優モリはどこを切り取ってもカッコいいところしかないので心臓が持ちませんね笑 (2022年7月29日 14時) (レス) id: bbb60d0339 (このIDを非表示/違反報告)
いあ - 文章一つ一つが丁寧で分かりやすいし、凄い面白いです、大好きになりました!愛してます!憂モリは皆顔面偏差値高くてもはやしんどいですよねw (2022年7月28日 21時) (レス) @page7 id: c09dd7b5a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:     | 作成日時:2022年1月30日 10時

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