LXVI ページ18
未だにフェルディアの肩でぐっすり眠るグウェンを横にフェルディアはそれぞれが持つ異能の説明をする。
『ベルデンティ家の中で最も重宝されているのがお兄様が待つ予知夢の力です。
先程も言った通り始祖の異能に近く、その力を持って産まれる人は滅多におりません。
しかもグウェンお兄様は予知夢の正確性からベルデンティ一族最も優れた異能としてとても貴重な存在として分家から扱われています。
ヴェルドお兄様はとても強い身体能力を持っています。
力は強く衝撃に強い、傷の治りも早く常人の100倍はタフかと』
ア「戦地で数々の武功を挙げている理由の一つが分かった気がするよ」
『私は眼が良く50m先は優にはっきりと見えるかと。
その為遠距離からの銃撃はモランよりも正確に行えます。
その代わり近距離での攻撃は少し苦手ですが…』
現在ヘルダーに100m先でも撃ち抜ける威力の銃を開発して頂いているところですと珍しくニヒルな笑みを浮かべるフェルディア。
ア「(フェルディアは昔から大佐を敵視している節があるからな…
まあ、大抵理由は分かっているが…)」
アルバートはふと気になったことを聞く。
ア「ベルデンティ一族の異能には他にどんなものがあったんだ?」
『今までに残されている文献によると私のような少し身体能力の一部が高い方もいれば叔母様のように人の心が読むことが出来る、強いものだと一切の毒が効かず、自身の身体自体が毒であるという方や相手を意のままに操ることができる方がいらっしゃったそうです。
後半の2つは家業の一つである暗殺に特化した異能ですわね』
ア「流石と言うべきか…」
ベルデンティ家が長く続いている理由の一つを知った気がして本当に敵に回してはいけない一族であると再認識したアルバート。
ア「(まさに毒にも薬にもなる存在だな___)」
アルバートは顎に手を置きふとそう思うのであった。
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千夜(プロフ) - いあ様コメントして下さりありがとうございます!!そう言って頂けて感謝しかありません!優モリはどこを切り取ってもカッコいいところしかないので心臓が持ちませんね笑 (2022年7月29日 14時) (レス) id: bbb60d0339 (このIDを非表示/違反報告)
いあ - 文章一つ一つが丁寧で分かりやすいし、凄い面白いです、大好きになりました!愛してます!憂モリは皆顔面偏差値高くてもはやしんどいですよねw (2022年7月28日 21時) (レス) @page7 id: c09dd7b5a1 (このIDを非表示/違反報告)
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