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９. ページ9
物音をたてないようにそっと部屋に入る。
ーｶﾁｬ
「…っ！？」
奥の方から何かを置く音がして、心臓がドキリと鳴った。私がたてた音じゃないのに。
ドキドキしながらも音が聞こえた方に興味を持ち、カバンを抱きしめながら足を進めていく。
するとそこには1人の男子生徒が真剣にキャンバスと向き合っていた。彼の横には何種類もの筆、何色もの絵の具、たくさんの色が混じって少々汚くなっているパレットがあった。
どれぐらい描き続けているのだろう。キャンバスを見るとそこには美しい、青を主体とした絵が描かれていた。
でもそれ以上に美しいと感じたのは、その人の横顔だった。
絵の具の付いた手で触ったのか、青い絵の具が彼の頬に付いていたのだ。
だけどそんなもの気にしていないのか、気づいていないのか、それぐらい真剣なその人の横顔に
集中し過ぎていて、自分が今こっそりと入って来ていることを忘れていた。
「んんーー。……え？」
「あっ。」
見つかってしまった。
その人はいつから居るんだ、と言いたそうな目でこちらを見てくる。
うっ、帰りづらい。
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めーぷるちぃ(プロフ) - 翼彩さん» コメントありがとうございます。少し更新遅くなりますが、頑張ります。 (2019年9月1日 20時) (
レス) id: 2af76aec06 (このIDを非表示/違反報告)
翼彩 - 面白いです！更新頑張ってください (2019年8月31日 20時) (レス) id: ac9c4b5a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めーぷるちぃ | 作成日時：2019年8月16日 18時
