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「おっ殊勝な心がけだな、いいぞいいぞ？」
向こうは頭が超いい頭脳明晰で百戦錬磨の魔王様。対してこちらは一般的な頭脳しか持ち合わせてないただの人間。
頼むからその性悪なワクワク感をしまってくれ。
「魔族に協力しろとか命を絶てとか、そういうのは無理だが内容によっては話を受ける。だから、」
「解放して欲しいと？」
真摯に彼の目を見て頷く。私を映す縦長の瞳孔が細まった。
「なぁにか勘違いしてませんかねぇ？」
「え？」
「お前ごときの力など借りるまでもなく、やろうと思えば我々は瞬時に、この世界を草木一本も生えぬ焦土と灰に還すことができる」
「それをやらないのは、」
「そうだ、ではさっそく本題だ」
グルッペンはどこからか1枚の紙を取り出した。
「契約しようじゃないか」
そう言って差し出されたのは最上段に契約書と書かれた上質な紙。四隅に金字の飾りが施され、下にはグルッペンのサインと血判が押されている。
「これは？」
「読めばわかるぞ」
小難しい文字で綴られた文面を読み進めていくうちに、私の顔色が変わるのを喜々として見つめるグルッペン。
しばらくして、私はその契約書から顔を背けた。
「断る」
「ほぉー？」
「こんな条件飲めるはずないだろ！」
契約書には、端的に言って私の人権をよこせと書いてあった。
・本契約書の契約者(A)は従うべき主君(グルッペン)の意志と命令を最大限尊重し、優先し、なによりも尊びこれを実行すること。
・契約者は血、或いは魔力の提供を求められた際、これを進んで提供しなければならない。対価として、主君は契約者の身の安全を保証すること。
・契約者は主君から許された範囲内を拠点とし生活圏とすること。
・これらの契約は契約者と主君、双方の同意があったときのみ、主君主導の元で本契約書の内容を改めることが出来る。
・契約者がこれらを違反した場合、主君は契約者に罰を与えることができ、契約者はこれを実行すること。
まとめればだいたいこんな感じ。
要約しても長いな。果たしてこれを読んだ上で素直にサインする奴がこの世にいるのか。完全に属隷契約だ。
そっぽを向く私の前から大人しく契約書が引っ込んだ。
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
