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「もう少し消化する時間が…、いやそもそも幹部はもう私のこと知ってるんだろ？」
「俺が言ったのは名前と魔力持ち、あと城に住むという情報だけだ。何かあってからでは困る。実際に会っておいた方がいいだろ」
必要ないのに是が非でも会わせるつもりか。
断る手段は何かないかと目を彷徨わせていたらひとらんさんとパチッと目が合った。
「グルッペン、Aはまだ包帯をつけてるんだ。そんな状態で人前に出すのは良くないだろ」
ひとらんさんの視線の先には私の腕に巻かれた包帯。確かにいかにも病み上がりの怪我人を引っ張り出して紹介はいかがなものか。
と言っても常識から逸脱した魔族に常識を問うのもおかしな話だが。
「むっ、…うーん、そうかぁ。ならもう少し間を置くとしても、」
まさか常識が通じた…！？
迷い始めたグルッペンを見てひとらんさんがどうだと小さく顎をしゃくる。
いやさすがですありがとうございます。
「3日後の夜だ。ゾム、アイツらに伝えておいてくれ」
「わかったわ。じゃあまたなA」
短い返事を残してゾムが天井へと消えていく。すごいな、まるで吸い込まれるようだった。魔族って便利だ。
「グルッペン」
「なんだ、もう伸ばさんぞ。お前はあとの3日治癒に専念すんだよ」
「そうじゃなくて窓ガラスが割れたままゾムがいなくなったけど、これを私に直せって言われたら辛いんだが…」
「あﾞっ」
忘れてたんだな。私たちが突っ込んで割れた窓からは相変わらず心地の良い風がそよいでくる。私のせいじゃないと言いたいが一応関係者になってしまうのか。もしかして弁償？魔王城破壊で弁償するのか？
「あんの野郎逃げやがった…！やけに素直だと思ったらそういうことかよ！……はぁ、…あーいい、わかった。これは俺が直しておく」
面倒臭そうにガラス片が散らばる床に歩み寄ったグルッペンが手をかざす。破片が浮き上がりふわっと割れた窓穴へと近づいていく。
「これどうすっかなぁ。適当に溶かしてくっつけて、模様なんてどうでもええから、あー…ひとらん」
「ん？」
「Aを部屋に連れて行ってくれ。あとゾムを見つけたら遠慮なくシバいとけ」
「ふふっ了解。じゃあ行こうかA」
「よ、宜しくお願いします」
窓の修復に集中しているグルッペンをそのままに、ひとらんさんが執務室のドアを開けた。
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
