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あそぼーよーと頭を擦り付けてくるゾムから壁に張り付いて必死に抵抗するAの腕を掴み立ち上がらせた。
「いいか？なぜ俺がお前を階段の無い上層に置いたか。完治してない状態で馬鹿みたいに動き回らないようにしたかったんだよ、分かるか？」
仁王立ちする俺の前でAが、気まずそうに顔を背ける。お前もだぞという意味合いを込めてゾムをみたが口笛吹いて下手な誤魔化し方しやがって。
「はぁ、お姫様は窓ガラスを割るのがお好きだってのはよぉく分かった。どちらにせよ部屋は移してやる予定だったんだ。少ししたら階段がある低層に置いてやろう」
少し持ち上げた頬を撫でてやると、何か言いたげにやや目元を染めて睨んでくる。
いい顔だ。実に頬を引っ張ってやりたくなる。
「ちょっと見てやひとらん。グルッペンがカッコつけとるで」
「ホントだよな。親切アピールしてるけどお前が元凶だっつうの」
「うるせぇよ」
これ見よがしに2人してコソコソ話しやがってゾムは早よガラス直せや。
悪態をつくグルッペンの肩越しに一人の男と目が合った。
清潔でカッチリとした印象を与える白い軍服と中央に赤い×が描かれた白いマスクをつけ、腰には鞘に収まった刀をつけたどことなく異国を思わせる風体。
さり気なく頭を下げられ、つられて私も頭を下げ返す。
切れ長の目はジッと私を捉えたまま揺れず、そのどこか獣を思わせる雰囲気に自ずと視線を逸らさずにいると何か得たのか小さく頷いたようだった。
「グルッペン、彼女に挨拶していいか？」
「構わんぞ」
グルッペンが一歩引く。
同時に一歩二歩と進み出てきた男が私に手を差し出した。
「初めまして、ひとらんらんだ。ひとらんでもらんらんでもゲドちゃんでも好きなように呼んでくれ」
ひとらんらんとはまた変わった、というか可愛い名前ですねというと失礼だろうか。一番最後のげどちゃんはなに由来なんだろう。
とりあえず握手を断る理由もなく、私も手を差し出した。
「こちらこそ初めまして。Aです。すぐいなくなるので短い間ですが、」
「嘘は良くないぞ。末永くだろうが」
「せやぞー俺とずっと遊ぶって言うたやん」
外野がうるさいな。短い間ですが宜しくお願いしますと言い切ると、なるほどなぁとひとらんさんの空気が和らいだ。
「お前らの言っていることが少しわかった」
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
