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「こんにちはー魔王軍で軍医してるしんぺいって言いまーす。よろしくね」
「よ、よろしくお願いします」
さっきまでグルッペンが座っていた丸椅子に座るひとりの男性。
魔王と書記長がもたらした嵐のようなひと悶着の後、静まり返った部屋の中。自己嫌悪と不安、そして妙な脱力感に呑まれそうになっていたときだった。
低く穏やかな声が耳に入り、ふと横を向くと水色の癖ッ毛とがっしりした体格、顔前面に「神」と書かれた紙をはためかせた男性が陽気に手を上げた。
また何かされるのかと身構えたが、聞けばしんぺいさんは魔王軍専属の医師らしく、運び込まれた私を治療してくれたのもしんぺいさんらしい。
「人間の治療なんて初めてだから痛くしたらごめんね？」
そういって私のおでこに手を当てたり噛まれた唇にテープを貼ったりなにやらメモ書きしたり。
ポツポツと心情を吐けば頷きながら聞いてくれるし、上官に当たるはずのグルッペンの愚痴を言っても笑ってくれる。その言動がとてつもなく柔和で魔族ではなく本当の神様ではないかと疑うほどだった。
「なにか欲しいものある？して欲しいこととかさ。添い寝する？」
「添い寝は結構ですね…できれば救って欲しいです…」
「救いかぁ、Aちゃんが死んだら仲間に迎え入れてあげることはできるよ？」
「それは救いとは言いません」
そもそも痛くて動けないのになんで手錠で拘束されてるのか分からない。
ゆっくり話しがしたいからってグルッペンは言ってたけどもう話は済んだじゃないか。
「一応俺は反対したんだけど、手錠は怪我で無茶させないためって言ってたよ。きっと怪我が治ったら外してくれるって」
あぁそうかそうかわかった。逃亡阻止が理由だなそうに違いない。
じゃあ外してもらえないって。こんな満身創痍で逃亡できるわけないじゃんどんだけ元気な人間だと思われてんだ私は。野生動物か。
「グルッペンぶん殴りたいです」
「ふふ。やり返されるだろうけど、Aちゃんと一緒にいれる時間が増えるなら俺は止めないよ？」
顔が見えないはずなのにウインクされた気がした。やっぱり魔族って異性に慣れてるんだな、わかってるけどキュンとしてしまった。
「グルッペンに殴らせてあげてって言っとこうか？」
「やややめてください！！」
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あまぎ(プロフ) - しおりんさん» gﾙさんの瞳の色が青や赤に変わるのに疑問を持ったセリフです！久しぶりに読み返しましたが描写の印象が薄くて分かりにくいですね…せめて分かりやすいセリフに変更しとこうと思います。また何か疑問があればコメントくださる嬉しいです！ありがとうございましたー！ (2020年9月9日 3時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん(プロフ) - １１の『あ、れ？瞳の色が、』ってどういう意味ですか？ (2020年9月9日 0時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - う、うわあああ、、、、！！！ そ、そんなに言ってい頂けるなんて、、、、！！！これからもあまぎさんの書かれるお話を楽しみにしております。 (2019年12月11日 10時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ろんさん» 拝見した瞬間「え、うま…」とリアルで言いました。可愛っ！素朴で芯が通ってる雰囲気に清廉された可愛らしさがあり大変ﾖﾛｼｵｽ!!!!!!!いいもの見せて頂きました。夢主ちゃんにはこれからも魔王軍に苦労して頂きます…頑張ろうな。イラストありがとうございました！ (2019年12月11日 7時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - こんな感じで描いてみました。http://uranai.nosv.org/img/user/data/5/cye/5cee1e2d27d68efd0990e96722f9c62a.png (2019年12月10日 15時) (レス) id: e80195a521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2019年11月3日 20時
