狼に嘘はつけない【d!】【^ら^】 (ページ9)

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狼ページ9

その日の夜

《医務室》

ﾋﾟｯ、、ﾋﾟｯ、、ﾋﾟｯ、、

『…異常なし、、、解毒も順調そうだな』

2人のベットの間に椅子を置き腰掛ける

コネシマは相変わらずの五月蝿えいびきをかきながら寝ている
こいつの心配はしなくて良さそうやな

その横でレミリアはすやすやと静かに寝ている

…こいつ俺の妹やったんやな

…あのクソ親父はロクな講師雇わないからな

術を身につけるのはクッソ辛かったんやないかな…

俺の時は、、

特に理由もなく鞭を振るったり

タバコを押し付けられたり

殴ったり蹴られたり、、

軽く切りつけられたりしたし

食事に毒を盛られたこともあったな

あぁ、この目の傷は親父にやられたんやっけ？

…今やったら軽いけど

当時はあれ結構苦しかったからな

いやぁ…凄いね

窓から入ってきた微風が頬を撫でる

「“A、そいつはいいの？”」

『α、、こいつも俺と同じやったんやで…』

α「“……そう、、良かった”」

何がだ？

『何が？』

α「“貴方は力を手にしても、、その優しさだけは昔から変わってないから”」

…優しさ、、か、、

『…俺は優しくなんかないよ』

α「“…まぁ、、そうかもね”」

そこは否定せぇへんのやな

α「“皆からの伝言”」
「“またいつでも来いって”」

『分かった、、次会う時はお土産持ってくな』

α「“うん、、そろそろ行かなきゃ”」

『じゃあね』

窓を開けると思いっきりジャンプして走って行った

暇になったな、、

あ、、ローブと手袋洗ってないし

ラボの1234ほったらかしだな

ｶﾞﾁｬｯ

sn「あ、A」

よし、丁度良かった

sn「ずっといたの？」

『あぁ、解毒薬が効いてるか確認で』
『俺も部屋に帰るわ』

sn「うん、おやすみ」

「あぁ、おやすみ」

《自室のラボ》

現在12時

幹部を避け部屋へ戻ってきた

一応彼奴らに軽食を持ってきた

ラボへ戻ると彼奴らは1箇所に固まって寝ていた

取り敢えず布団を掛けとく

此奴らどうすっかな

『ん？』

ふと目線を落とすと紙が落ちていた

『…ほぅ、、』

1「ん…ぁ…テト様」

2「んぇ…ほんとだ…」

4「リーダー、、テト様が帰ってきたよ」

3「ん“ｯ…あぁ、、すまん……」

『お前達、遅くなってすまない今食堂にこれしかなくてな…明日の朝はこれよりもっと持ってきてやる」

1「え、！いいんですか！？」

『お前達、、俺の補佐になる気は無いか？』