狼に嘘はつけない【d!】【^ら^】 (ページ45)

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狼ページ45

shp side

会議終了から三時間後

みんな晩飯も食い終わり10時を回ろうとしていた

俺は今Aさんの部屋に居る

机の真後ろにある窓は空いていて、カーテンが揺れてる

窓が空いとるのに少し血の匂いの混じる…煙の匂いが残る

…肌にまとわりつく空気が冷たく感じる

廃墟みたいな部屋

shp 「…ぁー…」

俺が前に投げた斧が未だ壁に刺さっとる

shp 「よっ…ッと」

その途端、空気が獣臭くなった

『何やってるんだショッピ』

shp 「ｯ……」

『何しに来た？』

shp 「…みんな、あんたの帰り待ってましたよ」

今俺は、、、この人が怖い

肌で感じていた先程の冷たさはどこへやら肌が痺れるような感覚が押し寄せてくる

『…？あぁそうか…すまん、飯食いに行ってたんだ』

途端に元に戻る感覚

先程の痺れは若干残っている

shp 「獣臭いっすね」

『…そうか…一回風呂に入ってから報告に行くかな…』

shp 「なんか良い店ありました？」

『次行く時着いてくるか？』

shp 「ぇ」

『一人で焼肉食ってたんだが…知名度の低い店でな』

shp 「…テトさんの奢りで」

『んじゃ、決まりだな』

Aside

やっぱ獣臭いのは取れとらんかった

今までは部屋に誰かが入ってくることが珍しかったから気軽に行けてたんだが…

『美味かったな…久々の肉』

未だ口の中に肉を食いちぎった時の感覚が残っている

口の周りにまとわりつく血液

素手で抉る肉体をそのまま噛み締める

『歯磨きもしとこ』

さて、始めるとするか

東洋にはこんな言葉がある

敵を欺くには…

《総統室》

『帰った』

gr 「おかえり」

『それじゃ』

tn 「待って待って待って？？？？？」

『どうした』

tn 「…こんな時間まで何してたんですかねぇ？」

『飯食って帰ってきた』

gr 「俺も連れてけや」
『絶対無理』

gr 「ｸﾞｩ」

『さて、本題に入ろうか』

『それでは、失礼致しました』