狼に嘘はつけない【d!】【^ら^】 (ページ5)

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狼ページ5

Aside

俺たちは取り敢えずオペで汚れたエプロンと手袋を脱ぎ捨てて

彼奴らの待つ部屋オペ待機室に向かった

……

…もう、話されてしまっただろうか…

《待機室》

中に入るとしんみりとした空気で溢れていた

『グルッペン、何処まで喋った』

gr 「…お前が何故始めっからレミリアの術を解かなかったか、、話したんだが……良かったか？」

『あぁ、、』

『……俺は、、術を解く必要がないと考えていた』

グルッペンも周りが術にかかっていることを分かっていた

レミリアが来てから三ヶ月後くらいの夜、総統室で2人で話した

gr 「どうするんだ……お前、ケガ増えとるやん…」

『…そのままでええんやない？』

gr 「何故？」

『やってあの子優秀やで？』
『レミリアの見せる笑顔は嘘じゃない、、まぁ初めは不自然やったけど』
『レミリアはあの性格が普通に素何やろうけど…書類も出来て実技はコネシマの一個下位だろ』
『俺は別に痛くないし……なんかあれば俺が潰せばええやん』

gr 「…俺はお前が傷付くのは嫌や……」

『……俺は、、あと何百回自分に嘘をつき続けると思う？』

なぁ？

いつも喜怒哀楽を顔に出して

怪我をすれば痛くもないのに痛いふりをして
怒っとったらご機嫌取ったり
泣いてたら慰めたり

そんなんで得たお前達の笑顔は…いつしか……俺からしたらあんま綺麗なもんやなかった

そんなん正直あんま見たくなかった

いつもお茶会に誘ってくる爛漫

図書室で本について楽しそうに語るエーミール

あまりナイフを交える機会が少なかったが書類を聞いてくる、話そうとするゾム

よく喧嘩をするコネシャオ

怪我をしたら心配そうに手当をしてくれたペ神

朝と昼に偶に話しかけて笑わそうとしてくれたロボロ

稀に部屋に来てダル絡みしてきたチーノと大先生

いつも塩対応だけど会話を続けようとしていたショッピ

書類を提出するときありがとうと言うトントン

遠くに行ってしまって演じてる自分しか知らない兄さん

なぁ、、、、

俺とレミリアが変わったところでお前達は変わらなかった

いや、変わったことだらけちゃうかな？

俺みたいな嘘で貼り付けた性格よりもレミリアの方が愛嬌もあって可愛い

別に自分に自信がなかったとかやないで？

ただ、お前達がレミリアと過ごしたあの時の笑顔の方が俺には綺麗に見えた

…自分で選択したはずなんにな

俺にだって演じるのに限界がある