狼に嘘はつけない【d!】【^ら^】 (ページ40)

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狼ページ40

Aside

…“また此処に来た”って事は…

『…』

“……お主も変わってしまったな”

『変わった…か？』

“あぁ……”

何がだ？…

…どうでも良いか

“何だ？その思考は変わってないのか？”

『さっきから……何だよ“人狼”』

術師になるには皆条件がある

そうだな…

俺の場合は、化け物…人狼とだったな

まぁ…ただの人狼じゃない

今はこの説明は関係ないな…

幼い奴は覚えていない事が多いんだが…

夢の中で“契約”を契る事

人とでは無い

人では無い何かとだ

悪魔や天使…又はそれに付随する物

夢の中で無意識に契っている

それ程幼い頃は想像力豊かで可能性が無限だ

それに引き寄せられた“何か”と契約をする

その引き寄せるためにはそいつに魅入られる必要がある

ひとらんの場合…鬼力師だったな

“復讐”というワードが結びつき、彼奴の術は成り立っている

そういう因縁がありそれに魅入られたモノと契約

そういう契約なんだろう

“お前の体も大分回復した”

『動くか？』

“もうそろそろ…もう動く”

“早く行け”

ほんと突然だな

『ん、それじゃ』

又会う時まで

次の瞬間

嗅ぎ慣れた医療品の匂いの充満する

白い天井白いカーテンが視界に見えた

『…』

…そろそろ“計画”を進めなければ

何も始まらない

…あぁ違う

始まってんだった

『ペ神、いるか？』

ｶﾞﾀﾀｯガチャンｯ

何慌ててんだ？

sn「起きたの？」

『起きたから呼んだんだホm』

sn「掘る？」
『やめろゼッタイムリ』

sn「そこまで言われると傷付く」

『何時間寝てた？』

sn「あ、記憶ない感じ？」

何言って…

…ん？

『…』(遠い目)

sn「幼児化…」

『そういやしてたな…』

sn「何処まで記憶ある？」

『ロボロとの追いかけっこまでだ』

sn「成程成程…オッケー」

『何がだよ』

その後のことは教えてくれず暫く此処から動いちゃダメだからねと釘を刺された

仕事貰いに行こう

仕事…

ん？

『おいペ神』

sn「ん？」

『ぴくとが来てるだろ』

sn「…ぇ？」

この一つ上のフロアから彼奴の気配がする

sn「どうして？」

『気配』

sn「すんご」