狼 ページ37
sha side
無事完食して店を出る
sha「お腹いっぱいやなぁ〜」
『…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎ』
sha「ｯ！？大丈夫か！？」
『ﾀﾞ、、じょゥぶﾃﾞｽ』
明らかに大丈夫やないやろ
『あ、あの人…ｶﾗ、、“毒の匂いがする”』
ｯ
ut 「遅なったわ〜」ｹﾌｯ
sha「大先生面倒見といてや」
ut 「うぇ？？えｯ！？ﾁｮ、シャオちゃん！？！？」
《裏路地》
どこ行きやがった…こんな薄暗いジメジメしたとこ…
絶対黒やろ…
…おったわ
何やあのでかいスプレー缶みたいなん…
sha「おっちゃん」♪
「ｯ」
sha「コソコソと何してん？」
「クッソｯ！！」
逃げようとしたから足にナイフを刺して腕を使えんくする
すぐに後頭部を殴り気絶させる
ﾋﾟｯ
sha〈「はい、此方シャオロン 観光客おったからそっち送りたいんやけど」〉
tn 〈「どしたん？」〉
sha〈「此奴毒持ってるらしいからクラレ先生同伴でやった方がええと思う」〉
tn 〈「分かった Aは？」〉
sha〈「大先生と一緒やで」〉
そういや大先生に何も言わずにきたけど…まぁ大丈夫やろ！
sha「ﾊｧ…ほんま台無しやわ」
大先生帰ってきたら一発ぶん殴っとくかｿｳｼﾖｳ
このスプレー缶に毒が入ってるんか？
見た感じは赤青黄色の色塗り出来そうなでかいスプレーが3つ
sha「…」
ut side
咄嗟にメガネを外してシャオロンの方を見ると裏路地に入って行った
その数メートル先に怪しげな男がおるから…多分観光客かなんかやろ
取り敢えず近くの公園のベンチに座らせる
ut 「…せやなぁ…」
『？』
ut 「いつもやったら何してるん？」
『えっと…この時間はいつも体術を習う時間です』
ut 「おぉ…逃げ出したりとかせぇへんの？」
『そうですね…』
“どうせ逃げれないし…”
ut 「…」
メガネを胸ポケットに入れ
横にいるAを見る
澄み切った…純情な景色の底に
静かに煮えくりかえるただの真っ黒
思わず目を背けてしまった
溢れ出るという事を知らない…
この子には、心の器が無いんやな…
この子は嫌な事があっても、怒るという事を知らん
ut 「お父さんの所帰りたい？」
『…私は…』
心情を少し揺する
黒いドロドロは揺らぎだしたけどすぐに静まり返った
重苦しい圧で押し殺している
『そうですね、早く帰ってきてくださったら嬉しく思います』ﾆｺｯ
ut 「…そっか」
黒い物の奥底で少し動く何かを見た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
