狼 ページ30
Aside
友達、、本で読んだことがあるけど私に1人として友達はいなかった
必要は無い
会ったことはないし名も教えられていないけど、、
“弟”が居れば私はそれでいっかなとか思ってた
私は社交に出ていいような人間ではない
能力のないただの落ちこぼれだから
今生きているのも父上のおかげで、、
父上に…家族に捨てられたら私は存在する意味なんてないんだ…
rb 「友達っていうのはな、仲が良くて…一緒に遊んだりご飯食べたりして、一緒に笑い合える奴らのこと…(？)を言うんやで」
『…がん、ばります』
rb 「う〜ん、、せやな！頑張れ！」
そう言い頭を撫でてきながら笑いかけてくる
…なんで笑ってるんだろ
撫でられたことなんてなかった
あんな風に…頑張れって言われた事も初めてだ
…綺麗な笑顔だなぁ
rb 「あ、せや なんかやりたい事とかある？」
『？…やりたい事、、』
この時間は…
『あの、、___________________』
rb 「ん、まかしときぃ」
tn side
あーーーーーーーーほんｯまに
tn 「グルッペン！！何処やぁ！！！」
このくそ忙しい時に逃げ出しやがって、、
グルさんの席を確認したところまだ場内から出てないとみた
甘い物一ヶ月禁止にしたろかな
___♭♪_____♪♪_________.
tn 「？…なんや？」
此処…グルッペンの前の部屋からか？
ｶﾞﾁｬｯ
そこには
ピアノを弾くAと、それを楽しそうに眺めるロボロ
ボロボロのソファーの上に座って曲を聴くエミさんとグルッペン
……綺麗な曲やなぁ…
…
…グルッペンおるやん！！！
rb 「ええやん！今の強弱とかタイミングバッチリやったで！！」
em 「この楽譜図書室にずっとあったけど最近ピアノを弾く人がいなかったですからね…」
gr 「俺が昔使ってた奴だゾ！」
tn 「へぇ〜ええ曲やんなぁ」
rb 「トントン！？いつ来たん？」
青ざめるグルッペンの肩を逃げないよう掴み、話す
tn 「さっき来たばっかりやで どっかの誰かさんが逃げるから…」ﾅｧ？
gr 「ｱｰｰｰいや、ほらその、Aがピアノ弾きたいって言ったからピアノの手入れ大丈夫か来ただけやんｳﾝ」
em 「あぁあぁ、、」苦笑
グルッペンが名残惜しそうにAの手元を見る
…ﾊｧ…ほんましゃあない奴やな
tn 「…ほんじゃ俺も休憩がてら聴いてもええかな？」
「聞き終わったら行くでクラン」
gr 「トン氏！！」
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