狼 ページ21
皆様、アンケートありがとうございます！
__________________________________________________________________
レミリアside
『お前達は偉かったぞ』
そう言うAの顔は笑ってはなかったが、
少し表情が柔らかくなった
偉かった、、その言葉がスッと胸の奥底までに染み渡る
あぁ…私は……
レミリア「ｯ………」
kn 「…ありがと、、な」
『おうよ』
『もう我慢すんなよ』
ﾌﾜｯ
レミリア「へ……」
頭を撫でられる
優しい風に揺らされるような感覚
凄く安心するような
兄さんとは少し違う優しさ
母様は撫でてくださらなかった
父様と顔が似てるけど
この人は違う
Aも辛い思いをして
術師になったのかな……
あの屋敷に私がきた時に居なかったと思うし、
そうなるとあの父親はどうするだろうか
おい、出す…？
何も持たせずに、、何なら山の中にでも捨てていくだろう
私もそうされそうになった事がある
ｶﾞﾁｬｯ
sn「ご飯持ってきた〜」
『おう、そんじゃ俺はもう行くか…』
レミリア「あの！！」
『ん？』
レミリア「その…ま、、また、撫でて欲しい…です」
『あぁ、いつでも』
またあの手で撫でて欲しい
褒めて欲しい
私は……Aの為に、、
kn side
『お前達は偉かったぞ』
そう言い俺らの頭に手を置き撫で出す
手袋越しに伝わる暖かさなんて無かった
あったのは安らぎを与えようとする様な薫風と
無いとか言われてた心を感じてしまう様な気楽さや
kn 「…ありがと、、な」
『おうよ』
『もう我慢すんなよ』
Aの顔を見ると、あの親父と俺よりも似とる
変装してた時の顔が嘘かの様に……
あぁ、変装しとる時点で嘘か
表情ってこんな変わんもんなんやな
？
今、、顔が緩んだんか？
窓からの日光を取り込んだパライバトルマリンがこちらを覗く
全てを見透かしている様な…遠くまで見えている様な瞳
あの親父と同じにしたく無いくらい澄んでいて
失いたく無い
レミリアやって、、、この国で仲良うしてくれた彼奴らだって…
あんただって…
ｶﾞﾁｬｯ
ペ神が飯を持ってきてくれた
言葉を放ったレミリアは…前よりも生き生きしとる気がする
良かった
ほんまに感謝しかあらへん
俺は、、彼奴らの為に、レミリアの為に…
Aの為に……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
