第二中距離部隊 ページ31
shp side
何も見えん…
真っ暗な中森を彷徨う
木々の揺れるガサガサって音と自分一人分の足音だけ
だった筈…
shp 「」ｶﾞｻｯｶﾞｻｯ
「」ｶﾞｻｶﾞｻ
居る
明らかになんかが居る
「？…」
短剣を身構える
何処やこの気配…
ｶﾞｻｯ…
ｶﾞｻｯ
此方を伺うような探るような足音
足が思うように動かなくなった
『ペスト医師、そこまで』
shp 「ｯ！？」
『ショッピ、脱落だ』
その言葉と共に目隠しが外される
Aさんの横に鳥のようなマスク…
いやマスクじゃなくて骨なんやっけ…
まぁまぁ身長のでかい奴が居る
その手は俺の肩寸手前にあった
『俺お前にその杖で攻撃しろって言ったよなぁ？』
「私は殴らない」
『…分かった お前の力はまだ強かった』
「では私はこれで…」
灰のように崩れて消えた
そんなふうに姿消すんや…
てかペスト医師って喋るんすね、知らんかったわ……
『ショッピ』
shp 「はい」
『今回の意識のある脱落者は何をしていると思う？』
shp 「え？…」
急やな…
中距離隊の訓練メニュー増やしたとか？
shp 「訓練メニューを増やす…とか？」
『そうだ、こっちに来い』
_______________________________
ついて行くと
勢いよく流れる水の音がした
あ、違うわこれ
「うわああ"あ"あ"がｶﾞﾎﾞﾊﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ……」
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理_____________」
目の前に立ちはだかる滝と崖
は？？？？？？？
既に俺の隊員殆どが登り出しては落下してきとる
命綱なんかもない
こいつらみんな必死にしがみついて
たきを逆流しとる奴らは半分も行かずに戻ってくる
崖は滝の水で濡れとって掴みづらくなかなか進んでない
地獄絵図が広がっていた
『因みにうちの隊員は全員15歳までには余裕で登り降り出来るようになってたぞ』
shp 「いやバケモンやろ…」
成程、せやからあのくそ先輩は朝から筋肉痛やったんか
そりゃ魂抜けながら飯口に運ぶわ転ぶわ…
『この崖の上に誰か着くまで続けろ』
「「「「「「「「「「「「「(鬼だｯｯ)」」」」」」」」」」」」」
shp 「(死ぬって…)」
『どうしたショッピ、顔が死んでんぞ』
shp 「あんたに言われたないですわ」
この日、訓練がおわるのが23時過ぎだった
kn「やるやんショッピ」
shp 「」
chi 「ﾀﾋんでるｯｯ」
ut 「ショッピ君…」南無南無
rb「やりすぎやろ…」引
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