復讐劇ラストショー【d!】【^ら^】 (ページ27)

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バーページ27

《Aの部屋》

gr 「いくぞ！！」

『は？』

いつもの軍服ではなくきっちりとした服を着たグルッペンがノックもせず入ってきた

『どうしたんだ？』
　gr「ほらはよ着替えろ」

『何でだよ』

gr「出かけるんだ」

わーーー…

…そうだな

『…偶には良いか』

服からはオスマンの匂いがするから、オスマンに借りたんだろうな

服は動きやすいズボンタイプで生地が柔らかく少し伸びる黒いスーツ

流石だな

窓を開けてグルッペンの手を取り2人で抜け出す

《城下街》

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

どうやら此処に入るのにドレスコードで仮面をしなければいけないらしい

仮面をつけたバーテンダーが1人客は我々だけのようだ

「お好きな席へお掛け下さい」

『ありがとう』

gr「ブランデークラスタ」

『アディントンを』

「承知しました」

『おしゃれなとこだな』

gr「偶には夜遊びもいいやろ」

『狩は夜遊びに入ってないと…』

gr「お前にとってそれは食事やろ」

『それはそう』

珍しいな

夜中に2人で飲みに行くなんてした事無いからな

ぴくととならあったが

gr「…」

『どうした？？』

gr「…お前もうちょい俺に構えや」ﾑｽｯ

『成程、要するに寂しかったと』

gr「…他の奴とばっかり話してるじゃ無いか」

『そうか？』

カクテルが届く

オレンジの甘酸っぱさと苦味が口一杯に広がる

『…悪く無いな』

gr「以前トン氏と来たが、落ち着くな」

「ありがとうございます」

寂しいか

カクテルの味を堪能し終える

gr「A、大分顔色良くなったな」

『顔色？』

gr「隈も大分消えたし…よく寝れとる」

『そりゃ、ペ神に朝なんか言われるからな』

gr「そうだな」

『なぁグルッペン』

gr「ん？」

机の上に置かれていた手に手を覆い被せる

手袋をしていてもグルッペンのほうがでかい

骨ばったその手が動く

グルッペンによって指を絡められた

gr「なんだ、思わせぶりか？」

頬を赤くしそのまま手に頬擦りしてくる

あったかい

…ん？