国覆う膜 ページ14
Aside
『んで、話を戻すか』
ut 「もはや多重人格なんやけど？？」
gr 「ヤッバァ」
『ﾁｯ』
五月蝿え此奴ら
『今回の戦争の鍵はこの存在だ』
また後方から銃声が聞こえる
…火薬の匂いするなぁ
『先ほどひとらんがいっt』ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ
ﾊﾞｷﾊﾞｷｯﾍﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ
ut 「やばいんちゃう？」
gr 「焼き払うか？」
『頼んだ』
後ろから追って来る馬車の前に黒炎のゲートが現れる
それを通った馬車は燃え出し、炭となった
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
gr 〈「どうしたロボロ」〉
rb 〈「おい！！全員無事なんやろうな？！」〉
os 「五月蝿いめぅ」
gr 〈「あぁ、生きとる」〉
tn 〈「今連絡が入ってん！！ほんま、何考えてんｯ！！」〉
〈『色々』〉
zm 〈「侵入者発見」〉
gr 〈「殺して問題ない、侵入者は見つけ次第始末しろ」〉
ﾋﾟｯ
さて、そろそろあれを動かすか
〈『ツヴァイ、スイッチを押せ』〉
2〈「了解」〉ｶﾞｶﾞｯ
さて、事は順調に進んどるな
chi 「馬車ボロボロなんやけど…」
ht 「トントンに叱られちゃうね…」
ut 「うわ、天井壊れとる」
gr 「A！！あの鹿はなんだ！！」
『この森を縄張りにしとる雨…水の精霊やな』
懐かしいな…
傷口洗ったり水について教えてくれたな
gr 「凄いんだゾ」ｷﾗｷﾗ
ut 「あんま身を乗り出さんといてグルちゃん」
os 「これがあと1時間」
chi 「生きて帰れますかね」
『大丈夫やろ』
帰国
馬車の上に出て、目の前の空気を切り裂く
ut 「な、何してん…」
『膜破った』
ut 「膜？……ん？ん？！？！」
chi 「何があったん？」
ut 「外…やばい」
城に着いた
さっきツヴァイに押してもらったスイッチが正常に作動している
gr 「なんだなんだ！！」
『お前楽しそうやな』
ht 「凄いこれ…」
城の真上にエンブレムが薄っすらと透明に青く写る
『この国全体に結界を張った』
gr 「なんだ、お前いつ設置してん」
『レミリアが来る前からだな』
gr 「言えよ、言っとけよ」
『そしたらお前言った側から使うやろ』
gr 「勿論」
『だからだよｯ！！』
今回の為に何年も掛けて準備してんだよ
何個も貯めに貯めまくって発表なんか一ミリもしてないヤツが沢山あるんだ
『俺の今までの時間とかけて、戦争だ』
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