story62 ページ24
Aside
杉「ただ、後味悪くて………。」
雪「え………？」
杉「そしたら、急に船が揺れて………。」
耕作が、チラッと杉原さんを見る。
藍「まずい、頸動脈触れなくなってきた。
このままだと、まずいな。」
「そうね………。どうしよう。」
「早く、車から出さないと、
もう30分も、もたないわね。」
藍「腹部を切って、鉄筋から外そう。
腹壁から、腹腔内まで切開して、
鉄筋から体を横に外す。」
「え……処理はすべてどうするの？」
藍「もちろん、全てする。」
これまでずっと、辛いときだって
耕作はそばにいてくれた。
だから、私がやらなければ一人で
何もかも一人でやることになる。
一人より、二人でやる方ができる。
そう、信じて私は………………………
「そうね。それしかないかも。」
自然と口が動いていた。
「どれくらい、勝算ある？」
藍「分からない。なにせ、経験がない。」
「出来ると思う。私たちなら。」
思ったことが、口に出てた。
藍「あぁ。」
出来るだろう。きっと。
「杉原さん、今からお父さんのお腹を
切り開いて、鉄筋をはずします。」
杉「え………？」
「ただ、私たちにも経験がありません。
ご家族の同意と、お父さんのことを
できるだけ詳しく教えてほしいです。」
すると、思いもよらぬ答えが。
杉「俺、11歳のときに自分で
児童相談所に連絡をしたんです。
裸足で、家を飛び出して
道で、人に携帯を借りて。
父に殺されるかもしれないから、
助けてください って。
それ以来、あってもいないので
なにも教えられることがありません。
すみません。」
すると、こっちも思いもよらぬ答えが。
藍「よく逃げた。11歳だ。家を出れば、
自分以外に頼れる人間がいないことに
想像できたはずだ。不安もあっただろう。
子供は、親を選べない。
駄目な親だった場合、子供にできることは
一つしかない。そこから、逃げることだ。
君は、勇敢だったと思う。」
杉「………助けてください！
本当に、伝えたかったことは
あんなことじゃないのに………。」
藍「全力を尽くす。
君が、伝えたかったことを
伝えられるように。」
それから、手術を行っていき、
成功したのかは、まだ分からないが。
何とか、繋げることができた。
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ゆっちゃん(プロフ) - これからも頑張ってね！ (2019年3月4日 15時) (
レス) id: 081854c992 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ゆっちゃんさん» ゆっちゃんさん、いつもコメントありがとう！新作、ぼちぼち頑張っていきます！新作も、是非見てねー！ (2019年3月4日 15時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - 完結おめでとう！！ 新作楽しみにしてるね！ コードブルー以外の作品どんなのかすっっっごく気になるな〜笑笑 楽しみにしてるから！ これからも頑張ってね！ 応援してるから！ (2019年3月3日 22時) (レス) id: 081854c992 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん(プロフ) - はーい！ (2019年2月23日 22時) (レス) id: 081854c992 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - ゆっちゃんさん» ゆっちゃんさんありがとうございます！！完結まで、どうぞ、楽しんでくださーい！ (2019年2月23日 22時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっちゃん | 作成日時：2018年12月27日 15時
