女子力１７ 女子はフェチが独特です ページ18
「ンヒイイイ！！！」
「はあ…色気のない声」
「肉！
肉つまむな！！」
彼女のお肉触るって
セクシャルハラスメントですよね、立派な。
-
潮風に濡れたワイシャツは
まるで生わかめのような臭いが漂う
木に吊るして、乾いたであろう、と
臭いを嗅いだが、なんとも独特な臭い。
海の近くのせいか、
生乾きの臭いもする
「ねー幸村、私はいつまで
お前のジャージを羽織っていれば？！」
「助けが来るまでずっと。」
「えー、幸村の匂いがするって
かなり精神的にストレス」
「え？俺の匂い好きだろう？」
「匂いフェチじゃないわ！
髪の毛フェチだわ！」
「随分とマニアックなフェチを
なんてタイミングで俺、聞いちゃったんだろう。」
髪フェチだなんて、
なんかHENTAIがいるよ、俺の隣に
「なんで変態を英語っぽく言ってんだ！
ウザイ！ムカつく！もじゃもじゃ！！」
「最後の六文字は、皐の遺言で良いかい？｣
「ノー！それはノー！！
まだ言いたいことたくさんある！！」
「ツッコミする所そこなんだね…
俺への罵声は認めるんだ。」
皐は青い顔して、口元を抑えた。
行動がわざとらしすぎる。
はあ、とため息をつくと
「テヘ！」と言い舌を出す皐に、
幸村はこぶしを握りしめた。
ウザイ、ウザすぎる
どうしようこいつ、殴って良いかな？
良いよね？事故だって言えるよね？
最新的に病んでしまったので
つい殴っちゃいました！
テヘぺろで、済まされるよね？
「お前の心の中が闇すぎる…」
「気のせいじゃないかな？
ねえ、なんでジャージ脱いでるの？」
皐は「暑い」と、ジャージを脱ぎ出した
そもそもジャージを着せてる意味は、
風邪をひかせたくない以前に
目のやり場に困るからだ。
「ジャージ暑いの！！」
「俺に襲われたいわけ！？」
「おそ……いやん、幸村くん、えっち！」
「今すぐ首絞めて楽にしてあげようか？」
「首のマッサージしてくれんの？
じゃあ、よろしく頼むわ。」
そう言うと、
くるり、とコチラに背を向ける皐
幸村は、
何度目かわからないため息をついた。
無人島生活4日目…
案外、仲良くやってます。
「…っ痛い！
お前、今、噛んだだろ！！」
「皐が少しでも俺に意識するとこ、
次、脱いだら、俺何するかわからないから。」
「え、超ノリノリでヒゲダンス踊るとか？」
「違うよ…」
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作者ホームページ：なし 作成日時：2016年3月22日 17時
