女子力１３ 女子は暇が嫌い ページ14
｢幸村くん。
幸村くん。｣
｢なんだい皐ちゃん。｣
｢私たちは今、
どこにいるんですかー？｣
｢さあ、何処なんだろうね。
俺にも、わからないよ…｣
｢｢……｣｣
｢なぜ無人島にいるんだぁぁぁぁぁ！！！！｣
何故でしょう、
どうしてでしょう。
なぜ私と幸村は、
小さな島に、居るのでしょう。
＿
記憶を巻き戻してみよう。
そういえば、テニス部部室で、
こんな話をしていた。
｢今年も合宿は跡部の家？
それとも、柳のペンション？｣
｢何故そこで俺の家が出てくる。
それに、俺の家に一切上がらせないぞ。｣
｢えー！ケチー！｣
む、と頬を膨らまして、拗ねた顔で
ロッカーに寄りかかる幸村を見上げた。
｢皐、最近その顔するけど、
虫歯でも痛いの？｣
｢なんでそっちのボケに行くんだよ！｣
｢いや、もしかして親知らずが痛くて
俺に引っこ抜いて欲しいのか｣
｢痛いから！想像しただけで痛いから！｣
｢こんな風に｣と、幸村はジェスチャーをする
やられてはいないのに、
背筋がぞクリ、と凍りついた。
きっとそれは、
幸村が楽しそうに微笑んでいるからだろう
｢あー、私は今年の夏もかり出しかー｣
｢マネージャーなんだから、仕方が無いだろ？｣
｢いや、私は強制的だったよね？！
お前が有無を言わせてくれなかった｣
｢俺は優しいから、別にやらなくても良いって｣
｢いや！あの顔は完璧に｣
｢勝手な！｣と、文句を言おうとすると
幸村は｢さあ、コートへ行こうか｣
部室を出ていってしまった。
話を流された皐は、
近くにあったティッシュ箱を幸村の頭に
投げつけた。
｢おーおー、またケンカが始まるぞ。｣
にやり、と口角を上げて二やつく仁王
幸村は、落ちたティッシュ箱を拾い上げて、
貼り付けたような笑みを、皐に向けた。
｢俺と殺り合う気かい？｣
｢上等だ！！！｣
｢あの2人、いつも言い合い始まるよなあ…｣
｢もういっその事、
2人だけ、何処かに行かせたいですよね。
痴話喧嘩、始めないで欲しいっす！｣
｢そうだな…あの騒々しいやり取りは
いい加減、仲良くして欲しいものだな。｣
はあ、とため息が漏れた時
あることが、思いついた様な、顔をしたものが、
役、1名＿＿
｢プリッ｣
女子力１４ 女子は綺麗なものが好き→←女子力１２ 女子は髪が命
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作者ホームページ：なし 作成日時：2016年3月22日 17時
