#18 ページ20
「さっきの人は？」
Aはハリーに聞いた。
「ドラコ・マルフォイとその腰巾着のクラッブとゴイル。スリザリン寮の3年生だよ。」
ハリーは答えた。
「今年こそは、マルフォイにゴチャゴチャ言わせないぞ。本気だ。今度何か言ったらこうやって……！」
ロンが腕を振り回す。
「ちょっと、ルーピン先生が起きるわよ。」
ハーマイオニーが止めた。ルーピンはぐっすりと眠り続けていた。
「なんか、暗くなってきたね。」
Aが言った。
「もうすぐ着くんじゃないか？」
ロンが嬉しそうに言った。
「まだよ。まだそんな時刻じゃないわ。」
ハーマイオニーが言った。
「じゃ、なんで止まるんだ？」
ロンが不思議がる。
皆でコンパートメントのドアから廊下に顔を出す。他の生徒も同じようにして顔を見合わせていた。
そして、明かりが消えた。真っ暗になる。
Aは義眼の色素を消して赤い目に変え、辺りを探る。おそらく、この気配はディメンターだ。ディメンターは世界各地に存在しているため、Aも何度か遭遇したことがある。
「静かに。」
寝起きのしわがれ声、ルーピンが目覚めた。
「ルーピン先生、私は前の方の車両を見てきます。ここをよろしくお願いします。」
Aはそう言うと、アニメーガスでサーバルキャットになった。コンパートメントの外へと跳躍し、ドアの隙間からルーピンの顔を伺う。
(そういえばAはアニメーガス。それに守護霊も使える。)
「……よろしく頼んだ。」
少しためらったあと、ルーピンは言った。
Aは駆け出した。
前へ前へと前進して行くと、さっきコンパートメントを訪ねてきた嫌味なドラコたちを見つけた。真っ暗闇で進めなくなったらしく、座り込んでいる。
そして、現れるディメンター。
「ウワァァァァ！！！」
急行に乗り込んできたディメンターに生徒が悲鳴をあげる。ドラコも例外ではない。
Aは人の姿に戻る。明かりを宙に浮かべる。
ディメンターは3体だ。
視界が効いてディメンターが見えたからだろうか、ドラコがAの足首にしがみつく。
(邪魔だなぁ、このビビリ。)
そう思いながら、Aは大きく手を振ってエイとサメの守護霊を出し、撃退する。
ホグワーツ急行は再び動き出し、室内に明かりが戻る。
「ねぇ、邪魔なんだけど。」
Aは足元の恐怖で縮こまっているドラコにいい、軽く蹴とばすようにして足首にかかった手を外す。
Aは最後尾へと帰っていった。
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ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。まだまだ夏休みなので新学期になればキャラと絡みます。アルビノキャラなので出来るだけアルビノについて調べて書いています。これからもよろしくお願いします。 (2017年4月15日 17時) (
レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。@アイスランドに堕天使探しに行かなきゃ - 夢主ちゃん末恐ろしすぎますね…！これからキャラとの絡みもあるのでしょうか？種々の特殊設定も細かく書き込まれていて好きです。私も更新楽しみにしています！ (2017年4月15日 16時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2017年4月15日 15時) (レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 面白いですね！読みやすいです！更新楽しみにしています☆ (2017年4月14日 20時) (レス) id: f0f433f416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルズ | 作成日時：2017年4月9日 11時
