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2人はマダム・マルキンの洋装店へと向かう。
「いらっしゃいませ。」
店のドアを開けるとニコニコと笑ってマルキンは出迎えた。
「綺麗な色のローブね。」
マルキンが言った。
「ワガドゥーのローブなんです。」
Aはフードを被ったまま答えた。
「ワガドゥー！じゃあ編入生ね。台に上がって。あと、ローブは脱いでちょうだいね。」
マルキンは「編入生なんて久しぶりだわ！」と言ってウキウキでメジャーを取り出した。
そして、Aをみて固まった。
真っ白な髪、不自然なまでにー白のブラウスと見分けがつかないほどにー白い肌。睫毛や眉も真っ白だ。
マルキンは驚いてマジマジと眺めている。
「マダム……？」
ルーピンが声をかけると、ああ、と言ってマルキンは平静を取り戻した。
「ごめんなさいね、マジマジと見つめてしまって。さあ、採寸しましょう。」
マルキンは何事もなかったかのように採寸を始めた。
「身長は156cm……。あら、意外と小柄ね。でも手足が長いわねぇ、細いし。ちゃんと食べてる？」
マルキンは話しかけながらテキパキと採寸していく。
「ちょっとの間待っててね、すぐに出来上がるから。」
そう言ってマルキンは店の奥に引っ込んだ。
ルーピンはAを見た。口元に微笑みを浮かべてはいるが、その横顔は少し悲しそうだった。
「……大丈夫かい？」
ルーピンは少し躊躇った後、Aに声をかけた。
「何がですか？」
Aは不思議そうに言った。
「いや……。」
ルーピンが言葉を濁すと、ああ、と合点したようにAは数回頷いた。
「マダムの反応ですか？いつものことですから。初対面の方は大体あんな感じです。悪口言われなかっただけマシかな。正直、ホグワーツの先生方がーハグリッド以外ー反応しなかったことに内心驚いてましたから。」
Aは言った。
「悪口なんて言う人いるの？」
ルーピンは言った。
「まぁ、人の捉え方は様々ですから。この話は始めると長くなりますからこの辺にして。」
Aは会話を打ち切り、店内の服を見回した。
ルーピンはそれ以上何も言わなかった。
「お待たせしました。ローブ、冬用マント、黒の三角帽子、カッターシャツ、ネクタイ、スカートね。」
マルキンは紙袋をAに手渡す。
「ありがとうございます。」
Aは受け取ると再びフードを被った。
ルーピンが代金を払い、店を出た。
2人は杖屋に向かった。
その間、一言も話さなかった。
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ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。まだまだ夏休みなので新学期になればキャラと絡みます。アルビノキャラなので出来るだけアルビノについて調べて書いています。これからもよろしくお願いします。 (2017年4月15日 17時) (
レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。@アイスランドに堕天使探しに行かなきゃ - 夢主ちゃん末恐ろしすぎますね…！これからキャラとの絡みもあるのでしょうか？種々の特殊設定も細かく書き込まれていて好きです。私も更新楽しみにしています！ (2017年4月15日 16時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2017年4月15日 15時) (レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 面白いですね！読みやすいです！更新楽しみにしています☆ (2017年4月14日 20時) (レス) id: f0f433f416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルズ | 作成日時：2017年4月9日 11時
