プロローグ ページ1
「……それはどういうことでしょうか？」
Aは、ワガドゥー校長、ファディ・ラフマットに問いかけた。
「君は、杖を使わない魔法に非常に長けているし、ワガドゥーでの成績は申し分ない。すぐにでも卒業証書を発行してあげたいくらいだ。だが、君はまだ13歳。学生から脱するのは早すぎる年齢だ。だから環境を変えて勉強してみないか？」
ラフマットは言った。
今、Aはワガドゥーからホグワーツへの編入を打診されているところである。
理由は簡単。今年ワガドゥーの教育過程を全て終えたAを、ワガドゥーが持て余しているからである。
「ホグワーツへ行って、私に何か利益はあるでしょうか？いつまでも魔法省にお金を出してもらって学生をするのも心苦しいのですが。」
Aは言った。
「成人していない以上、公的機関で働くのは不可能だろう？ただでさえ君は様々な脅威に狙われやすい。そしてひとり立ちするには若過ぎる。受け入れ側のダンブルドアも君の編入を望んでいることだし、どうかな？」
ラフマットがAを宥めるように言った。
「……ダンブルドアは私を打倒ヴォルデモートの駒にしたいだけでしょう？そう言えば最近、シリウス・ブラックが脱獄したそうですね。冤罪だと分かりきっているのにアズカバンにずーっと閉じ込められて、ご愁傷様です。ブラックの事件を冤罪だと見抜けない阿保の元にどうして私が行かなくてはならないのですか？」
Aは吐き捨てるように言う。
「まぁ、そう言わずに。彼は今世紀最高の魔法使いではあるんだよ。もちろん、人間だから間違えはするけどね。」
ラフマットは言いながら、どうやら地雷を踏んでしまったようだと内心苦笑いする。
「確かに人間は間違えますけど、その間違いが大き過ぎるんですよ。魔法界を揺らがせているじゃないですか。」
Aが言う。
「まぁ、それは否定しない。彼は技術は卓越しているけど根は人間だからね。彼の性格は教育者としては理想的だけど、それが短所にもなってしまう。皆そうだよ。」
ラフマットはAの棘を丸め込む。
「わかってます。自分のことを棚上げして言ってるわけじゃありません。」
Aは言った。
「話を戻すけど、ホグワーツに編入しないか？ホグワーツに行けば杖を使う魔法もさらに高度なことができるようになる。君にはメリットだ。どうかな？」
ラフマットは言う。
Aは暫し考えた後、
「その話、受けさせていただきます。」
と答えた。
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ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。まだまだ夏休みなので新学期になればキャラと絡みます。アルビノキャラなので出来るだけアルビノについて調べて書いています。これからもよろしくお願いします。 (2017年4月15日 17時) (
レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
しぇるふぃあ。@アイスランドに堕天使探しに行かなきゃ - 夢主ちゃん末恐ろしすぎますね…！これからキャラとの絡みもあるのでしょうか？種々の特殊設定も細かく書き込まれていて好きです。私も更新楽しみにしています！ (2017年4月15日 16時) (レス) id: 2fca820d76 (このIDを非表示/違反報告)
ウルズ(プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張ります！ (2017年4月15日 15時) (レス) id: 92bc4a950c (このIDを非表示/違反報告)
皐月(プロフ) - 面白いですね！読みやすいです！更新楽しみにしています☆ (2017年4月14日 20時) (レス) id: f0f433f416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウルズ | 作成日時：2017年4月9日 11時
