よんじゅーいち ページ42
《Noside》
烏間「二学期から教える応用暗殺訓練。火薬に続くもう1つの柱がフリーランニングだ」
「(ほう、これまた面白いものを)」
ある日の体育の時間。聞き慣れない言葉にＥ組の生徒達が首を傾げる中で、桐原は一人、興味深いといったように顎に手をやった。
烏間「例えば。今からあの一本松まで行くとしよう。三村君、大まかでいい。どのように行って何秒かかる？」
三村「…えーっと…」
急に指名されたことに驚きながらも、言われた通りに一本松までのルートを探す三村。
やがて、崖の下を指さしながら説明を始めた。
三村「まず、この崖這い下りて10秒。そこの小川は狭いとこから飛びこえて…茂みの無い右の方から回りこんで、最後にあの岩よじ登って…
…1分で行けりゃ、上出来ですかね」
腕を組み、肩を竦めて三村が言う。後ろでクラスメイト達も同意するように頷いていた。
…桐原だけは、「…うーん…？」と首をかしげているが。
渚「どうかしたの？」
「んーとね。さっき三村君が言ってたやり方はね、烏間先生が言ってたフリーランニングを、使わないやり方なのよ。使えばもっと早く行けるのね」
渚「それってどういう…」
「まぁ、百聞は一見にしかず。見てみましょ」
そう言うと、桐原は「ですよねー、烏間先生？」と烏間に目を向けた。
話を振られた烏間は、それに答えるように口角を上げる。
烏間「…あぁ。では俺が行ってみよう。時間を計っておけ」
ネクタイを緩め、三村にストップウォッチを渡しながら崖の方に躊躇いもなく歩いて行く烏間。
崖の端に立ち、生徒達の方を振り返る。
一歩間違えたら崖から真っ逆さまになるだろう。
生徒達は驚いたように烏間を見つめた(桐原は「ふぁいとー」と何とも気の抜ける応援をしていたが)。
烏間「これは、一学期で行ったアスレチックや
フリーランニングで養われるのは、
自分の身体能力を把握する力
受け身の技術
目の前の足場の距離や危険度を正確に計る力
どんな場所でも暗殺が可能なフィールドになる」
言い終わるな否や、烏間は躊躇なく崖から仰向けに飛び降りた。
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藍里(プロフ) - まっちゃさん» 喜んでいただけたなら幸いです！なんとか更新頑張りますσ(^_^;) (2018年10月23日 21時) (
レス) id: f300639678 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - あははww面白いwww更新頑張ってー！ (2018年10月6日 21時) (レス) id: 398baeef2c (このIDを非表示/違反報告)
藍里(プロフ) - 影菜さん» ありがとうございます！超気まぐれ更新ですが頑張ります！(*`･ω･)ゞ (2018年6月17日 19時) (レス) id: f300639678 (このIDを非表示/違反報告)
影菜(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年6月17日 6時) (レス) id: 1bfd263a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍里 | 作成日時：2018年4月22日 19時
