みーっつ ページ4
《No side》(閑話)
「なんかさ、最近のＥ組、不思議だよね」
浅野「…どういう意味だ？」
昼休みに、好物の和菓子である最中を食べながら、桐原はポツリと呟いた。
その呟きに、生徒会関係の資料を作っていた浅野が反応する。
「基本的に学年の勉強面最下層はＥ組。たまに例外はいるけど、それもかなり少数。でも前回の中間テストは平均点が格段に上がっている」
浅野「…それは確かに気になる部分だ」
「それとこの前の球技大会。私は直に見てなかったから、録画してあるやつ見たんだけど」
浅野「何かあったのか」
「雰囲気が異様」
浅野「…つまり？」
「なんて言うのかな。スポーツって何であろうと、競技独特の緊張感？っていうのがあると思うんだ。まぁあのエキシビションに関してはその範疇にないだろうけども。けど、それを踏まえてもおかしい。あれは、野球というよりは…1種のサバイバルゲームみたいな感じだった。もしくは…キルゲーム。」
浅野「…ほう」
「それと、理事長も気になる。なんか知らないけど、今年に入ってから理事長、例年よりもＥ組に絡んでる。だって定期テストの直前に範囲変えるなんて、今まで無かったじゃん。明らかにあれ、Ｅ組を落とすためのヤツでしょ。それってつまり、Ｅ組を警戒したってことだよね。…警戒するだけの学力を、Ｅ組が身につけている可能性があったってことだよね。」
浅野「…確かに、それは考えられる」
「どうする？もしかしたら理事長、なんかやばいことに首突っ込んでるかもよ」
浅野「…」
「…(あー、なんか企んでる。心なしか目が赤くなってるような←)」
浅野「…それとなく、僕が父さんに聞いてくる」
「はいさー。頑張れ」
ヒラヒラと手を振る、桐原。
無関心なようにも見えるが、これが彼女の平常運転だ。
「…(…うーん、なーんか楽しそうな予感がするんだよなー…Ｅ組…行ってみたいけど行く手段がなぁ…手頃な理由もないし。うーむ…)」
そんなことを考えていた桐原に浅野は気づいたのか、「お前、Ｅ組に行きたいとか言うんじゃないだろうな」と釘を刺した。
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藍里(プロフ) - まっちゃさん» 喜んでいただけたなら幸いです！なんとか更新頑張りますσ(^_^;) (2018年10月23日 21時) (
レス) id: f300639678 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - あははww面白いwww更新頑張ってー！ (2018年10月6日 21時) (レス) id: 398baeef2c (このIDを非表示/違反報告)
藍里(プロフ) - 影菜さん» ありがとうございます！超気まぐれ更新ですが頑張ります！(*`･ω･)ゞ (2018年6月17日 19時) (レス) id: f300639678 (このIDを非表示/違反報告)
影菜(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年6月17日 6時) (レス) id: 1bfd263a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍里 | 作成日時：2018年4月22日 19時
