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先生「ということで また明日からこのクラスで思い出作っていこうな!!
はい、さようなら」
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先生の暑苦しい挨拶と 同時にチャイムが校内に鳴り響いた
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帰る用意をしていると もう準備が終わって俺を待つ 大ちゃんとA
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大貴「山田、おせぇーよ
はやくしろっつーの」
早くしろ。とダダをこねる
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「お前たちが 早すぎるんだよ」
ふたりはいつもチャイムが鳴り終わりと同時に 俺の席にやってくる
どんだけ早く帰りたいんだよ
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教室を出て 靴箱の前で 靴を履き替えていると
A「あ、そう言えばさ
ふたりとも友達はできました?
私はいっぱいできた〜」
大貴「できたできた!
とりあえず 、近くの奴はもう友達だな」
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自慢気にそう言う。
「俺は周り女子ばっかりだし 今日は誰とも話してない」
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A「あったりまえじゃん!
ずっと机に伏せて寝てるような奴に だれが話しかけるかって
そんなんじゃ一生 友達できないよ?」
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「うっせ。
そんな事 お前に言われたくねぇし」
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A「去年はどうやって 友達つくったの?
人格変わっちゃった?」
そう言うと そんな訳ないか!と大ちゃんと笑い出した
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「ほんとにお前らは...」
ほんとに俺をからかう所とか 昔から変わらないな
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こんな平凡で 楽しい日が 続きますように
靴を履き替え 校門へと歩き出すふたりを見て そう思った
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平凡な日常が 一番幸せだったのかもしれない
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この時の俺には
それにまだ気づく事ができなかった。
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作者名:manaca | 作成日時:2018年8月17日 19時