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「え、..」
余命...
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その聞きなれない言葉を 聞いた瞬間
周りの音や 母のすすり泣く声が全て消え
頭が真っ白になった
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隣を見ると 泣き崩れている母と そんな母を支え涙をこらえ唇を噛み締める父がいた
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私は他人事のように 実感がなく 涙も出なかった。
ただ 言葉を失って居たのかもいれない
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医者「ヤコブ病という病気で
この病気は ごく普通の生活を送っていた人が急に発症することもあり
初めは めまいや立ち眩みを感じたり、あるいはうまく歩けないなどの症状を感じるところから始まります。
症状がどんどん進行すると 認知症のように記憶力が低下し、思ったことを言葉にできない失語、手を洗ったり着替えをしたりといった単純な行動ができなくなり
そして、最後は寝たきりの状態のまま、死に至ってしまいます...」
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死。
初めてこの言葉の重さを知った
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父「あの、治療法とかは...」
医者「すみません、現在はまだ...」
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私は 9ヶ月という余命宣告を受けた
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それはあまりにも 残酷すぎる現実でした
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作者名:manaca | 作成日時:2018年8月17日 19時