�� ht ページ23
早朝。
昨日の夜に降った雨は牛舎の汚れを洗い流し、緑色に輝く芝生に綺麗な滴を残していった。
『わ、綺麗に晴れたね〜！』
ht「そうだね、おはようA。」
『おはようひとらん！』
朝露に負けず劣らず、美しい笑顔をこちらに向けるAは朝から元気なようだ。
こうしてたまに手伝いに来てくれる。
有り難いことこの上ない。
時間があるので、二人一緒に動物たちに餌をやっていく。
ht「うん、皆元気だね。」
俺の顔を見や否や、直ぐにこちらへよってきて餌をねだる。
なんとも可愛い。
『可愛いねぇ、良い子だねぇ！』
…ここにも可愛いのがいたか。
ht「ほらA、そんなはしゃいだら滑るよ？」
そう言いながら振り返った瞬間、Aぐらついた。
『うぁっ!?』
咄嗟に手を伸ばし、Aを支えようとした。
雨で濡れた芝生は、いくら滑りにくい靴でも簡単に滑ってしまう。
それは俺も例外ではなかったようで…
大きな衝撃音と共に俺達は地面に転げた。
『うぎゅっ』
ht「あべっ」
安否を確認しようと目を開けるとそこには、倒れた衝撃で跳び跳ねた水に濡れたAの姿があった。
…けして押し倒した訳ではない。不可抗力だ。
それでも、床ドン、という状況になってしまっているのだけれど。
ht「っわ、わっ！ごめ『ひとらん見た！？』え……？」
わざとではない、という意思を伝えようとすると、少し興奮した様子のAがさわぎだした。
『今私たち、空飛んだよ！ふわって！ふわって！！』
ht「…あはは、飛んだねw」
服が汚れるのも髪が濡れるのも、俺に床ドンされているのも気にせずにきゃっきゃとはしゃぐA。
今時こんな子、珍しいだろう。
無邪気で奔放で、俺は好きだけど。
ht「大丈夫？怪我はない？……派手に濡れちゃったね」
『うん！楽しかった！』
引っ張りあげると、あははと笑いながらぴょこぴょこはねるA。
こっちの気も知らないんだろうなぁ…w
『そろそろ朝食だから、私着替えてくるね！先行ってて！』
ht「うん。…あ、Aその顔！」
『ばいばい！』
風のように去っていってしまった…。
けれど俺は見逃さなかった。
林檎のごとく真っ赤に染まったAの頬を。
ht「…脈ありってことで良いよね？」
いつかその顔を真正面から拝めるように、なると良いなぁ。
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タマゴノカラ(プロフ) - *空月白/白猫*さん» 最近お忙しいのでしょうか、お疲れ様です！ そう思って頂けて誠に光栄です！頑張ります！有難うございます！！ (2019年11月28日 20時) (
レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
*空月白/白猫* - やばい…！最近見れてなくて見に来たんですがすぐに出た感想が「好き」だった私は…？頑張ってください！ (2019年11月28日 20時) (レス) id: 5da8d7e784 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - すずさん» 了解いたしました、少々お待ちください！ (2019年11月25日 6時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
すず - お久しぶりのリクエストです！夢主ちゃんが辛いことがあってリスカしてしまって堅気、狂犬、マブダチで夢主ちゃんを慰める話が見たいです！（辛いことの内容はまかせます！） (2019年11月24日 21時) (レス) id: 621ea9ecb2 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - iyoさん» お久しぶりです！神だなんて恐縮です…喜んでいただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年11月17日 7時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷﾘﾄﾘｾﾝ | 作成日時：2019年9月28日 20時
