俺は君を救いたい 【赤】

第6話 ページ8

ｼｭｯ ｼｭｯ

『あぁあ綺麗だぁ…』


結局やってしまった。

最低だよね私って。人が助けたいって言ってるのにそれを断るんだもん



その時

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

と電話がなった


『こんな時になんだよ…







るぅとじゃん。』


電話の相手は幼馴染みのるぅと。


『もしもし。何？こんな時間に。』

るぅと《もしもし？何でそんなに機嫌悪いの…って、もしかして！リスってるんでしょ？！》


『そ、そんなことないよ。』


るぅとは私の全部を知っている。だって保育園から一緒で高校まで一緒だったんだもん


るぅと《今すぐいくから！もうリスらないこと！待ってて！！》


ぅうーわぁー…めんどくさっ！！



ほんとにお節介なんだからさ

ーーー

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ ｶﾞﾁｬ ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

おい。勝手に入ってくんな


るぅと「Aの家いっつも鍵開いてるんだもん。閉めてきたよ？
　 ぅっわ！！何その猫に何回も引っ掛かれたみたいな傷は！！もぅ…」

何だよその表現。


『しょうがないじゃん。「しょうがなくない！」……』


るぅとは呆れた表情で包帯を巻く

『こんなの自分でできるし。お節介の模範例だなお前』


るぅと「誰が模範例なのさ。Aできると思うけど不器用だからぐちゃぐちゃになるんでしょ。どうせ。」


『はぁ？！ふざけんなwし。』


るぅとは家族より時間を過ごしている人。喧嘩は何百回だってしたことあるし、毎日のようにくだらない手紙交換をしていた。


つまり、恋人になってもいいってこと。

だけど、もう家族以上の存在だからさ、LOVEの感情が出て来ないね。



『ここ住んじゃう？』

るぅと「いいよ？別に。こっちは実家暮らしですし。荷物なんかちょちょいのちょいだよ。」


『じゃぁ今日は寝てきな。っていうかもう日の出ですよ。』


るぅと「え？！嘘？！宿題教えてもらおうとしたのに…」


電話かけてきたのってそういうことかよ。

宿題やる時間おっそ。

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